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膝の内側の痛みの1つである鵞足炎は方向転換が多い競技、膝の曲げ伸ばしの多い競技に多く見られます。

半月板損傷やその他の膝の疾患との鑑別が必要になり、しっかりとリハビリを行わないと鵞足炎以外のスポーツ障害も起こってしまうので、痛みが治まった後もしっかりとリハビリメニューを取り入れることをおすすめします。

「特に捻ったわけじゃないけど、膝の内側が痛い・・・」

「方向転換で膝が痛い気がする」

そんな人は鵞足炎かもしれません。

それではみていきましょう。

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鵞足炎とは

膝の内側の鵞足(がぞく)部の炎症を鵞足炎といいます。

そもそも鵞足とは浅鵞足(縫工筋、薄筋、半腱様筋)と深鵞足(半膜様筋)に分類され、膝の内側に腱膜状となって付着します。

単純に鵞足といった場合は浅鵞足を指します。

男女差は女性に多いです。これは内股が女性に多いのと膝や股関節を支える筋肉が弱いのが原因と言えます。

鵞足

鵞足

 

黒:鵞足

赤:縫工筋(太ももを斜めに走る筋肉)

ピンク:薄筋(内転筋、太ももの内側の筋肉)

オレンジ:半腱様筋(ハムストリングスの一部)

 

 

鵞足炎の症状

鵞足炎の特徴的な症状は足を付いている痛みだけでなく、足を上げた時に膝の内側に痛みが出るところです。

他にも下記が鵞足炎の症状です。

  • 膝の内側の痛み
  • 圧痛、歩行痛、方向転換痛

↑鵞足炎で押しての痛みが出やすいところ

 

鵞足炎の原因

ジャンプの着地時や方向転換、ダッシュからの減速時に起こるknee-in(ニーイン)により、下腿部が外旋強制され、それにより鵞足へのストレス(遠心性収縮により、伸張力の劣る腱膜の部分でストレスが大きくなる)によって痛みが生じます。

一度や二度ぐらいなら問題になりませんが、長期的な不良アライメントでスポーツをすることで生じやすいです。

また股関節の内旋が強い選手ですと相対的に下腿が外旋しますので、同様に痛みが出やすいですね。

ニーインは典型的な膝関節のスポーツ障害の原因に1つですね。

膝のスポーツ障害で多い2つの原因

難しく説明しましたが、鵞足炎の原因は内股で使い過ぎると起こりやすいということを覚えておいてください。

 

股関節の内旋について

股関節の内戦は膝が内側を向く動きになります。外を向けば外旋です。

スポーツ障害やスポーツでのケガを減らすなら、内旋外旋が過度にあるとよくなく中間位というニュートラルポジションで身体が使えるといいですね。

↓左:中間位 真ん中:内旋 右:外旋

股関節の回旋

股関節の回旋

 

鵞足炎が多いスポーツ

鵞足炎が多いスポーツは切り返しが多いスポーツです。また陸上競技など繰り返し同じ方向へ回る競技もリスクが高いと言えます。

 

バスケ、テニス、、バドミントン、陸上長距離

 

 

鵞足炎の診断

疲労骨折や半月板損傷との鑑別が必要です。

ただ半月板損傷は圧痛部位が異なるので容易にわかりますし、疲労骨折についてはレントゲンを撮影することで判断できるので比較的簡単と言えます。

鵞足炎

鵞足炎の鑑別

 ピンク:半月板系

オレンジ:鵞足炎

赤:疲労骨折

(あくまで目安です。これで診断が確定するわけではありません)

 

またレントゲンがなくても動きと圧痛の部位を見ることである程度判断することが出来ます。

簡単な動きのチェックとして、ステップ(ランジ)やジャンプの着地でknee-inになっていないか確認します。ニーイン+膝の内側の痛みはポイントですね。また股関節を上げる動作で痛みが出やすいのもポイントです。

ステップテストはこちらをご覧ください。

「ステップテストとステップエクササイズ」

 

 

鵞足炎の治療やリハビリ

痛みが強い場合はRICEを行います。

シップなどは行いますが、痛み止めの注射や薬の服用をすることは少なく、リハビリで改善を目指します。

 

鵞足炎のリハビリは緩んでいる筋肉をしめて、かたくストレスがかかっている筋肉をゆるめる必要があります。

 

股関節の安定化

股関節の安定化の為にお尻の締まりが必要になります。

お尻がしまらないと内股になり、膝の内側に伸ばされるストレスが働くので、鵞足炎の治療では大切なポイントです

「股関節の外転筋の筋トレ」

「膝・股関節のスポーツ障害やケガを予防する”股関節外旋エクササイズ”」

→「内股の改善方法

 

足の安定化

足を付く時に足が内側に崩れてしまうと膝も内側に崩れてしまいます。

足の内側を安定かさせる事は膝の安定にも繋がり、鵞足炎の予防にも一役かってくれます。

具体的には専用ページをご覧ください。

タオルギャザーの正しいやり方

 

かたくなっている筋肉のストレッチやマッサージ

鵞足炎

鵞足炎

鵞足炎の原因の筋肉は遠心性収縮により部分的に硬くなっているところがあります。鵞足の筋肉を順番に触っていき硬い部分をゆるめることで患部のストレスを和らげます。

 

マッサージでゴロゴロしたり、タイガーテールでゴロゴロするのが簡単でおすすめです。

筋肉の走行を手で触って硬いところをアプローチするのがいいですね。

 

ステップエクササイズで足をトレーニング

ステップエクササイズを行うことで股関節ー膝ー足部を荷重位でしっかりニュートラルポジションで使えるように教育します。

股関節の安定感、足部の強さ、鵞足炎に関する筋肉のメンテナンスを行っても体重をかけた状態でしっかりキープできなければ意味がありません。是非ステップエクササイズを行い、体に正しい癖を染み込ませましょう。

ステップエクササイズのやりかたはこちら

 

またセラピストの方は下記でより詳しく解説してあります。

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鵞足炎のテーピングの貼り方

鵞足炎のテーピングは縫工筋、薄筋、半腱様筋に沿ってテーピングを行います。それぞれ色を分けて解説しているのでご覧ください。

鵞足炎のテーピング

鵞足炎のテーピング

  • 水色:縫工筋:骨盤の前にでっぱている骨から膝の内側に斜めに
  • オレンジ:薄筋:股関節の内側から膝の内側へ
  • 半腱様筋:坐骨、お尻のほっぺの下の骨から膝の内側へ

 

原因の筋肉がピンポイントでわかっているようならその筋肉だけでもいいですね。

 

今回はわかり易く色がついているテーピング、キネシスを使用しました。

■テーピングについては下記をどうぞ

 →テーピングの選び方とおすすめのテーピング

■選手目線のテーピングの比較記事はこちら

 →キネシオテーピングの比較・ランキング

■テーピングの詳しい情報はこちら

 →テーピング情報一覧

 

 

鵞足炎について。さいごに

現在鵞足炎の治療を行っている子は女子中学生でテニスをやっていますが、それはわかりやすいknee-inです。

患部の痛みじたいは軽減していますが、動きが中々ついてこないのがもどかしいです。

子供の場合痛みが少なくなってくると、身体の使い方を治すという意識が弱く、再度痛みが出てから気づくということも少なくありません。

痛みが軽減してもフォームもきちんとついてきているのかが大事になりますので、気を付けていきたいですね^^

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以上で「鵞足炎」を終わりにします。

 

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