間違ったタオルギャザーは効果がないばかりか、筋肉を硬くするだけ
足の指や足裏のトレーニングにタオルギャザーがあります。
足底筋膜炎やアキレス腱炎などのリハビリで行っている方も多いかと思いますが、間違ったやり方や認識は効果が上らないばかりか逆に悪化してしまいます。
今回はタオルギャザーの正しいやり方と解説していきたいと思います。
是非チェックして下さい。
タオルギャザーとは
タオルギャザーとはタオルを使った足のリハビリ、エクササイズになります。
タオルギャザー自体をご存じである方は多いかもしれませんね。
やり方も色々なところで紹介されています。
しかしそのタオルギャザーですが、あまりおすすめ出来ない足の形があるのもご存知でしょうか?
とりあえずタオルギャザーと思い行っている人は知らず知らずのうちに必要以上に身体に負担をかけてしまっている可能性があります。
正しい目的もわからず行っている人は必ずチェックして下さい。
タオルギャザーを行う正しい目的
タオルを足の指で掴む事で足の指や足の裏の筋肉を強化し、足のアライメント(骨の並びかた)を改善・足の裏の感覚を養う事を目的として行います。
現代人は靴を履く事で地面の状態を察知する能力が低下しています。
それは意識するものではありませんが、足の指は踏ん張るために大事な事です。
タオルギャザーをおすすめしない足の形と必要とする人
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主にタオルギャザーは親指側をメインに使いタオルを握り行います。
つまり足の親指側、内側のエクササイズになります。
もちろん外側の指も使った方がいいですが、どうしても強い方に偏るのは自然の事です。
言い換えれば内側に問題がある人=偏平足のエクササイズになるわけですね。
では逆に偏平足ではなくアーチが高すぎる人が行うとどうでしょうか
アーチが高い人は足の裏の内側は緊張傾向にあります。そこへさらにエクササイズを行うと余計に緊張が強くなってしまいます。
つまりハイアーチの人はタオルギャザーを頑張って行う必要がないのです。
もしタオルギャザーを行い、その後痛みが出てしまった方はこれに当てはまるかもしれませんね。
ただし数回、あくまで簡単な体操として行う分にはいいかもしれません。
偏平足についてと見分け方
偏平足は足の内側が地面に ぺた とくっついてしまう足の状態を指します。
専門用語では内反足なんて呼びます。
実は偏平足は実際に扁平になっている人と見た目だけ扁平になっている人も多いのです。
足の内側の筋肉が発達している選手は特にそう見えますね。
そこで実際に偏平足なのかの簡単な検査方法を紹介しますね。
偏平足(回内足)のテスト方法:navicular drop test
偏平足は内側縦アーチと言う足裏でも内側の部分が低下するので、アーチの基準である舟状骨という骨でチェックします。
舟状骨は足の内側にある骨の出っ張りです。画像を確認して下さい。
①まずは椅子に座った状態で確認します。つまり体重があまりかかっていない状態ですね。その際、膝は90°曲げましょう。
(この段階ですでに足が ぺた となっている場合、偏平足以前の問題となりますので例外です)
その際定規で床から何mm離れているか、または床から紙を垂直に置き目印としてマーカ―でマークをするなどします。
②次に足の位置は変えないよう床に付けたまま、起立します。
その際舟状骨と床の位置を定規などで測るか、先ほどの紙を使い座った状態でつけたマークの近くに同様にマークしましょう。
③ ①と②の結果が10mm以上離れていた場合(つまり②方が地面に近かった場合)は回内側と判断します。
以上の簡易検査をする事でタオルギャザーが必要か判断する事ができます。
タオルギャザーのおすすめのやり方4手順
ハイアーチではない人におすすめのタオルギャザーのやり方を4つ紹介します。
4つで1セッションとします。
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1.通常通り足の指を使いタオルを寄せる
足の指を握ることで、筋肉を活性化し足裏の意識を高めます。
また偏平足の予防になります。
2.タオルを寄せたら踵はつけたまま、そのまま足首を上げる
足首を上げる事でスネやスネの横の筋肉をより使う事ができます。
それはさらに内側縦アーチを高める方に力を加える事となります。
3.足首を上げたら ぱっ と大きくはなす
大きく放すことで足の裏の内側の筋肉のエクササイズになります。
横に開くのと、足を反らせるのを意識して行って下さい。
母趾外転筋のエクササイズにもなります。
4.立った状態でタオルを握る
本来タオルギャザーは座って行いますが、人間が足裏を使う時は立った状態です。
より普段使うかたちに近づける事で、効果を高めます。
体重をかけてみたりしてもいいですね。
数は1~3を15回×3セットがいいでしょう。
最初は辛ければ半分の10回から徐々に数を伸ばしていけるといいですね。
最後にマッサージボールなどでアフターケアを行いましょうね
間違ったタオルギャザーのやり方
上記でも触れていますが、タオルを足の指で掴もうとするとどうして親指側に力が入りやすいです。
しかしここで大事な事は外側、つまり小指側もある程度使う意識も持つ必要があります。
間違ったタオルギャザーはタオルを掴むことのみに集中し、親指側でのみ掴んでいるやり方になります。
親指側に偏る事はありますが、偏り過ぎはよくありません。
タオルギャザーが必要になりやすいスポーツ障害
タオルギャザーが比較的必要となるスポーツ障害の紹介です。
基本的に偏平足で悪化しやすい競技ですね。
外脛骨障害:足の内側の骨の出っ張りの痛み
種子骨周囲炎:足の親指の付け根の痛み
後脛骨筋腱炎:足の内くるぶしの後ろの痛み
シンスプリント:スネの内側に痛み
また一緒に行うと偏平足改善につながるエクササイズはこちら
小趾荷重エクササイズ:足の外側を意識する体操
参考書籍・参考資料
参考書籍の紹介です。
姿勢の教科書
内容は少し専門的な話になりますので、一般の方は読みにくかと思います。
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大人とこどもの偏平足の診かた治し方
を参考にさせて頂きました。
これも専門的な内容となっています。
おわりに
今ではインターネットで様々な情報が手に入る反面、それが正しいかを判断する必要があります。
ただ単に足の問題はタオルギャザーと説明するページもないとは言い切れません。
変わらないならまだしも悪化してしまう事もあり得ます。
正しい認識でトレーニングやエクササイズを行いたいですね。
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