スポーツをタフに行う人やそれをサポートする立場(トレーナーはもちろん、監督やコーチも同じです)の人にとって筋肉の問題・関節の問題、そしてこの骨の問題である「疲労骨折」はきちんと知識として持っていたいものです。
ここではその疲労骨折をそれぞれ部位ごとにまとめておきました。
もしかしたら・・・と思ったらここで確認し、適切な処置をとって下さい。
疲労骨折とは
疲労骨折とは1度の強い外力ではなく、繰り返しの力が骨の同じ部位に加わることにより発生する骨折になります。
イメージ的には骨が金属疲労の状態に近く、徐々に折れていく感じですね。
早期に治療できればそれだけ治りも早いですが、重症化すると通常の骨折に近い状態になってしまいます。
疲労骨折の原因
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基本的に同じ部位への継続的な負荷が加わるとなりやすいです。
さらにその原因として
- 筋肉の柔軟性が乏しくショックを吸収できない
- 運動環境が悪い(硬い地面や衝撃の吸収が弱いシューズなど)
- 身体の使い方が悪い=技術不足
- オーバーワーク
などがあります。
また体格も変わりやすく体重も増えてくる中学生~高校生に特に多いのも特徴です。
疲労骨折の症状
進行具合によって様々ですが、共通するのは圧痛(押しての痛み)です。
初期では運動後の痛みや、骨を押しての痛みがメインです。
進行するとスポーツの最中にも痛みを感じ、パフォーマンスが低下し、重症化すると通常の骨折同様に歩行や階段など日常生活に支障をきたします。
疲労骨折の診断・検査
疲労骨折は痛みが出てすぐはレントゲンでは中々写りません。
MRIや骨シンチグラムですとわずかな骨折でもわかりますが、設備がないところも多いので難しいです。
2~3週間程経過すると骨の膜の反応によりぼんやりと新しい骨が見えてきます(=骨折があったという証拠となり、診断が確定します。)
また1ヶ月程するとレントゲンでもはっきりとわかるでしょうが、1ヶ月も経過すると人によっては重症化してしまうのが悩ましいところです。
ですので結局のところ、疲労骨折の早期の発見には経験によるところが大きいかと思います。
どこに多いか?どんな競技に多いか?次の見出しでまとめておきます。
疲労骨折の情報一覧
基本的に部位=痛みがあるところです。
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クリックすると拡大できます。
これで全てではないですが、多い部位は記載してあるかと思います。参考にしてみて下さい。
■手首の外側の痛み。有鈎骨骨折の治療とリハビリ、後遺症について
■サッカーなどで足の甲が痛い場合の治療について。ジョーンズ骨折とは
疲労骨折の治療
症状が強ければアイシングを行い、治療施設にて痛みをとるための処置を行います(電気治療や超音波治療)
また原因であるスポーツを中止します。
もちろん中止している最中は症状に合わせて症状がでない身体作りを行わなければ、再発する可能性は高くなります。
近年では超音波を使って疲労骨折を行うこともあります。
効果はまちまちですが・・・
最後に
いかがでしたか? 疲労骨折はそのままにしておいてもスポーツを続けている限り、中々よくなりません。
しっかりと休養をとり、その間に再び疲労骨折を起こさないような身体作りをしていくのが最良でしょう。決して悪化をさせないように気を付けましょう^^
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以上で「疲労骨折(Stress fracture)」を終わりにします。