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【跳躍型疲労骨折】ジャンプで多いスネの疲労骨折について

 

今回はジャンプで多く生じるスネの疲労骨折である跳躍型脛骨疲労骨折の説明になります。

スネの疲労骨折は進行してから発見されることも少なくないので注意が必要です。

早期発見のポイントを押さえてリハビリで疲労骨折が起こらない身体の動かし方、身体作りを行いましょう。

 

 

跳躍型脛骨疲労骨折とは

脛骨と腓骨

脛骨と腓骨

跳躍型脛骨疲労骨折とは疾走型脛骨疲労骨折がランニング系で生じるのに対し、ジャンプで生じる脛骨(スネ)の疲労骨折になります。すねの疲労骨折は有名なスポーツ障害と言えますね。

疾走型脛骨疲労骨折が主にスネの内側や後ろに起こりやすいのに対して、跳躍型はスネの前に多いとされています。特に多いのはすねの真ん中ぐらいです。

ではどのような選手に多いのでしょうか?原因をご覧下さい。

 

 

跳躍型脛骨疲労骨折の原因

跳躍型脛骨疲労骨折について

跳躍型脛骨疲労骨折について

脛骨(すねの骨)は前にふくらんだ骨の構造をしています。

ジャンプしたり着地で上下から負担が強く繰り返しかかると前が割けるような力が働く為、疲労骨折起こると言われています。

疾走型脛骨疲労骨折は荷重が集中する事によるものでしたが、疾走型は伸ばされて折れてしまう傾向にあると言えます。

競技としては当然ジャンプが多いものに起こりやすいと言えます。

  • 陸上の高跳び、幅跳び、三段跳び、ハードルなど
  • 体操、新体操
  • バスケ、バレー、ハンドボールなどジャンプが多い球技
  • 重量挙げ

重量挙げは珍しい例ですが、重いバーベルを反動をつけてジャンプ・着地するためでしょう。

 

 

跳躍型脛骨疲労骨折の症状

運動時、特にジャンプ動作でのすねの前の痛みがあります。

しかし疾走型疲労骨折と同様、日常生活での痛みは強くでる事は少なく早期の発見が難しいと言えるでしょう。

他には患部の腫れ、圧痛、触ると出っ張りを感じる事もあります。

 

 

跳躍型脛骨疲労骨折の早期発見のポイント

基本的に進行してから痛みを訴える事が多いので中々使う機会がないかと思いますが、もし子供や生徒に検査する機会がありましたら早期発見のポイントとなりますので、チェックして下さい。

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徒手的検査

手での検査はその場でできるし、やり方を覚えれば短時間で出来るのでおすすめです。

圧痛

患部の圧痛を見ます。

すねの骨を前から指をずらしながら上から押していきましょう。

強く押すと疲労骨折していた場合、痛みが強いので最初は軽めに行うのがポイントです。

2~3回繰り返し、毎回同じところで痛みを訴える場合は跳躍型脛骨疲労骨折が疑われます。

伸張痛

患部に意図的に引き延ばされる動きを加えます。

この動作は後ろのふくらはぎが痛い事があるのでタオルをふくらはぎに当て、痛みが出る場合は中止します。

上向きに寝た状態で、押して痛みがある部分とその周囲を目安に検査する人の太ももを下から(ふくらはぎ)から当てます。

そのまま太ももを支点に膝と足首の少し上あたりを上から押しましょう。てこの原理で痛みを誘発するわけですね。すねの前方に引き延ばされる力が働くわけです。

これもいきなり強く行うとよくないので最初は軽めに行います。

 

ジャンプ競技をしていて、この2つで痛みがある場合整形外科の診察をおすすめします。

 

器具による検査

基本的にレントゲンが現実的ですが、一部超音波治療検査ですとレントゲンにうつらない段階での発見ができるようです。

レントゲンはある程度進行していないとわからないのが難点です。進行して初めてわかるというのは始末がわるいです。

しかし基本的には既往歴(今まで疲労骨折の経験はあるか)、臨床症状(圧痛はあるかなど)を重要とし、早期に来院した場合レントゲンに頼り切らない診断が大切になります。

 

 

跳躍型脛骨疲労骨折の治療

初期で発見する事ができたら痛みがでる動作を中止し安静による保存療法を行います。

比較的初期での発見でも数ヶ月単位でかかる場合もありますが「疲労骨折治療で超音波LIPUSが有効な場合と手術を考慮する場合」にもあるように超音波治療で治療効果が出やすい傾向にあります。

 

症状が進行しても運動をやめないなどにより偽関節となってしまった場合は手術を考慮する必要があります。無理は良くありませんね。

安静にし、ある程度ジャンプでの痛みがなくなったらリハビリが必要となります。

再発を防ぐのは当然の考えですね。

 

また、日本人が慢性的に不足しているカルシウムも疲労骨折の原因の1つになりうるでしょう。

スポーツ選手と疲労骨折については下記の専用ページをご覧ください。

 

跳躍型脛骨疲労骨折のリハビリ

ジャンプによるすねの負担、ストレスを軽減できる身体にする必要があります。

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ジャンプの着地音の軽減

ジャンプの着地の音が大きいと衝撃がうまく吸収できていない可能性が高いです。ジャンプの着地音についてはこちら→ジャンプの着地音が大きいと良くないワケ。

リハビリのやり方も掲載してあります。

ジャンプの着地が後方重心

これは着地音と一部かぶりますが、ジャンプの着地後方重心、つまり踵重心だとすねの前が引っ張られる力が働きやすくなるので問題となります。

それには骨盤の傾き・使い方から見直す必要があります。

後方重心についてはこちら→骨盤後傾予防体操

 

 

疲労骨折治療の理想

疲労骨折は身体の使い方で生じるのはもちろんですが、プラスして運動量の増加など熱心に頑張っている選手に多いのも事実の1つです。

もちろん一番の理想は疲労骨折にならないことですが、次に大切な事はなった時に早期に発見する事です。

そこで大事な事は選手が自分から言える環境がある事です。

監督、コーチがみてわかればそれはもちろんいいことですが、実際一人一人の状態を把握する事は困難と言わざるを得ません。

ですので大切なのは自分から言える環境となります。早期に発見でければパフォーマンスを下げることなく他の練習を行う事ができますので。

 

 

疲労骨折が治りにくい理由

疲労骨折など一気に症状が悪くならないケガは休息などで一時的に痛みが取れてしまう事があります。

そうすると余計に本人としては言いにくいんですよね。

休めばある程度よくなるし、大丈夫かな?と

その為実際は少しずつ症状が進行する事で結果、長期的なケガとなってしまいます。

 

 

すねの疲労骨折での注意点

下腿部など関節の近くは腫瘍の可能性を否定するために一度レントゲンなどの検査を受ける事をおすすめします。

その後その問題がなければ整骨院や鍼灸院などレントゲン施設がない治療施設で行ってもいいでしょう。

 

 

その他の疲労骨折について

その他の疲労骨折について、例えば疾走型のスネの疲労骨折やランニングで多い、足の甲の疲労骨折についても下記のまとめからご覧いただけます。

よろしければ一緒にどうぞ

 

 

おわりにと管理人から

疲労骨折は比較的多いスポーツ障害ですが理想の早期発見・早期治療は難しく、治療も症状が進行してから行うといったことも少なくありません。

もちろん全員ならないのであればそれが一番いいのですが、それはありえません。

しかし普段のケアや痛みが出た場合、早期に勇気を出して休む事でリスクを下げることはできます。

精神的にはつらい面もありますが、悪化してからの方がきついですよ。

もし疲労骨折やスポーツ障害でお悩みの方はお問い合わせよりご連絡ください。

可能な範囲でアドバイス等を行わせて頂きます。

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