平泳ぎは他の泳ぎ方と比べて膝の使い方が特徴的と言え、その為膝を痛めてしまう選手も少なからずいるのが現状です。
今回は平泳ぎで膝に痛みがある選手の改善方法の紹介です。
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平泳ぎ膝とは
平泳ぎのキック動作で膝の内側部に伸張性ストレスが繰り返し加わり痛みがでるスポーツ障害です。
主に痛みが出る所は膝の内側側副靭帯付近が多いですが、鵞足炎やタナ障害、膝蓋骨亜脱臼症候群などで炎症を起こす事があります。
基本的に断裂などの重症化する事は少ないです。
平泳ぎ膝の原因
平泳ぎ膝の原因はそのキックのやり方になります。
近年の平泳ぎのキックはウィップキックが主流で膝をあまり開かない為ウェッジキックと比べて負担が少ないと言われています。
しかしこの時に股関節の回旋可動域が少ないと膝の外旋が強く生じ、膝の内側が伸ばされる状態となります。
これが原因で膝の内側に痛みがでます。
膝をあまり開かず、股関節の内旋・膝関節の外旋により足裏で水を押し出す際に下腿をムチの様にしならせて行うキック
平泳ぎ膝の症状
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最初は違和感から始まり次第に膝内側部の痛みをはっきりと感じます。
通常のドルフィンでは痛みが出ないで平泳ぎで痛みが誘発されます。
また膝外反テストで痛みが痛みが出る場合は、内側側副靭帯の炎症が疑われます。
外反ストレステスト
膝を伸ばしたまま、膝の外側を内側に向けておさえます。次に足のくるぶしを外側に誘導する事で膝の内側に伸ばすストレスを与えることが出来ます。
また膝を3段階に曲げて行うのも検査としては効果的です。
平泳ぎ膝の治療とリハビリ
治療としては患部の安静が必要になります
痛みが強い場合はキック動作を中止しますが、その他の動きは痛みがない範囲で行ってもいいでしょう。
リハビリはいくつかの項目があります。
股関節の改善
股関節の内旋が行えないと膝の負担が大きくなるので、股関節の内旋制限である外旋筋のストレッチを行います。
簡単なやり方としてうつ伏せで痛みがある膝関節を90°に曲げてそのまま外側に倒していきます。これは両足同時に行ってもいいですね。
その際骨盤や身体が動きすぎては効果が出ずらいので押さえておきます。左右同時に行う場合はずれる事は少ないです。
身体のずれを少ないまま倒していくとお尻周りが辛くなってきます。これが外旋筋のストレッチです。
膝の痛みがない範囲で行いましょう。
また足を広げて行うなど少しずつずらして行うのも効果的です。
内旋の可動域が改善されても痛みがある場合は体幹との連動力が落ちている可能性があるので、その際は水泳肩と同様の体幹トレーニングが必要となります。
水泳肩のリハビリはこちら
水泳での腰痛はこちら
おわりに
水泳選手の膝の痛みは他と比べて少ないと言えます。水泳は肩や腰の問題の方が多いですからね。
しかし少ないからと言って油断は禁物です。常に自分の身体の違和感には敏感になり早期に対応したいですね。
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