最近(H27/8)秋田県で開催される全中水泳に出場する子が久しぶりに来院したので、スイマー繋がりのお話をしたいと思います。
水泳って特殊なスポーツですよね。それゆえ体つきや癖も特徴的と言えます。
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スポーツは続けることだけで強みになる
他の競技でもそうですがスポーツでそれなりの成績を残すのは早い段階、つまり幼少期からスポーツをするということが大きな要素になるのは疑いようのない事実です。
なぜならスポーツは継続することで身体がそのスポーツに順応していくからです。
陸上の長距離では足の遅筋が鮮明になり肺の状態もそれに合わせた状態になりますし、野球やゴルフでは他の競技にはない体幹部の回旋可動域がつきます。
そしてテーマである水泳では・・・?
まず水泳は他の競技と比べ圧倒的に異なるところがあります。
当然ですが水中で行うため「重力」のかかり方が違うのです。
これは若いスイマーにとって大きな問題となります。
それは小学年低学年で水泳をはじめると筋肉が陸上に適応しにくくなるため、他の子にとって問題のない範囲の運動量でも筋肉を傷めやすいのです。
実際私が過去に治療した子供の筋質が特異的
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その子達(二人)は小学生の部でジュニアオリンピックに参加するぐらいのレベルですが、学校の部活動にも参加していました。
競技は時期はずれていましたが、バスケと陸上です。スイミングを本格的に習っていると言っても学生なので、学校の行事に参加するのは当然のことですよね。
しかし身体は他の子と比べるとあまりにも陸上での運動には向いていませんでした。体重のかけ方や身体の支え方の問題など、水中に特化すると陸上で問題が起こりやすくなるわけですね。
部活の前はスイミングでオーバーワークになったときぐらいにしか来院しなかったのですが、上記の運動を始めたとたんにかなりの頻度で来院するようになったのです。
そして運動が終わると通院しなくなります。
全てがこの子達のような状態ではないですが、少なくとも水泳に力を入れている子たちにとっては大きな問題なんだなと感じています。
もう一例、トレーニングの問題
これは他の子ですが、その子は女子中学生で肩関節後面の痛みを訴えてました。この子もジュニアオリンピックに出場するような子です。
身体の状態をみますと明らかに肩甲帯が異常な力の入り方をしています。
そしてトレーニングを確認すると、なぜかメディシンボールを投げる?トレーニングがあります。
これです・・・
トレーナーの方がいつの時代にその練習を指導されたのかわかりませんが、中学生の練習に取り入れるのは少し早いかと思います。
実際の原因は泳ぎ過ぎによるものではなく、トレーニングの内容である事もたびたびあります。
その練習を控えるようにしたら案の定痛みが改善されていました。
若いスイマーが行うべき運動の紹介
若いスイマーが水中に特化すると陸上での負荷に弱くなりやすいと書きましたが、きちんと陸上で遊びを行っていれば問題ありません。
しかし遊びが少なく、どうしても水中でのトレーニングが多い子は股関節の運動をおすすめします。
下記の記事を参考にして下さい。
若いスイマーをコーチングする方にお願い
もちろん水泳に力を入れることはいいことですが、若い年代でも陸上でのトレーニングをしっかり行ってほしいです。
泳ぎに力を入れることで、スイマーな身体になっていくのはいいのですが、若い年代だと体育やその他運動が必要な状況があります。
また大人ならまだしも(大人でも水泳でメディシンボールを使う練習は疑問ですが)、筋力もまだまだで身体もこれから自分のものにしていくという子に過剰な?筋トレはいかがなものかと思います。
全中と言ってもスイミングスクールのトップレベルで固められている
これはちなみにな内容となります。
一昨年も全中に出た子がいましたが、普段はスイミングスクールでトレーニングを行い、水泳部がない学校で一時的?に水泳部を作って全国に行ってしまいましたからね^^;
これがいいか悪いかは今回の話ではノータッチにしておきます。
「若いスイマーに多い致命的な問題」は「通常他の子が問題なく行える陸上の運動量でも筋肉を傷めやすい」でした。
あ、重力がかからないため偏平足にもなってしまいますね^^;
水泳に関するスポーツ障害はこちら
以上で
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