長距離ランナーをはじめとする足底部のしびれなどの感覚障害に足底管症候群が考えられます。
ここではあまり聞きなれない足底管症候群について解説をしてあります。
心当たりがある方は一度ご覧ください。
ではどうぞ。
【足根管症候群とは】
足根管とは足関節の内果(内くるぶし)の後ろで屈筋支帯(筋肉を押さえる組織)と足の骨で形成されるトンネルになります。
このトンネルの中に神経(脛骨神経)と血管(後脛骨動脈・静脈)と筋肉が通過しているわけですが、それらが下記の原因により絞扼を受け症状を訴える疾患が足根管症候となります。
【足根管症候群の症状】
足関節の後内側部~足底にかけての疼痛や感覚障害(しびれなど)
【足根管症候群の原因】
・足関節の捻挫などの外傷の後発によるもの(後遺症など)
・ガングリオンによる圧迫
・Jogger,s foot(ジョガーズ フット)
長距離ランナーは母趾の筋肉が足底で発達している事がほとんどです。
この発達した筋肉が足底部の内側で神経を圧迫され症状がでる障害をジョガーズフットといいます。
また屈筋支帯はふくらはぎの筋肉から繋がっている組織である為、ふくらはぎの筋肉の柔軟性が落ちた状態はそのまま屈筋支帯を硬くし、結果その下の神経を圧迫しやすい状況となります。
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その他のランニング障害はこちら
【スポーツ】
ジョギングや陸上の長距離ランナー
【足根管症候群の診断】
神経のテスト方法としてチネルサインがあります。
感覚異常の原因である脛骨神経が分岐する内果の斜め後面にタップしたり圧迫して足底部に放散するしびれや痛みが出た場合陽性となります。
上記の画像の足底管の場所を参考にして下さい。
【足根管症候群の治療】
足根管症候群の治療は屈筋支帯の緊張を取る事とアーチの改善を目指します。
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下腿三頭筋のストレッチ
下腿三頭筋のストレッチをすることで、連結する屈筋支帯の緊張緩和させます。
内側縦アーチの保持(回内足の予防)
内側縦アーチがなくなり足がつぶれた状態ですと内果後面で脛骨神経が伸張されます。
そのため内側縦アーチの保持を目指しましょう。
つま先立時に母趾に集中してつま先立ちをした場合は後脛骨筋の筋力低下が考えかれます。
その状態の場合は下記のエクササイズを行い、随時つま先立ちでバランスよく立てているか確認しましょう。
後脛骨筋エクササイズ
アーチの低下予防・過回内足改善のため後脛骨筋の短収縮エクササイズを行います。
舟状骨と内果(内側のくるぶし)を近づけるエクササイズになります。
【さいごに】
内側縦アーチが低下し回内足となった状態は足根管症候群以外にも様々スポーツ障害を誘発します。
荷重スポーツである限り足の問題は切っても切れない重要な問題となりますので、しっかりケアし予防・早期改善に努めましょう。
以上で「足根管症候群」説明を終わりにします。
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