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股関節周囲の痛みグロインペイン症候群について。治療やストレッチは?

 

サッカーなどのキック種目に多い股関節周囲に痛みが出るグロインペイン症候群についての解説ページです。

 

突然ですが、鼠径部痛(グロインペイン)症候群と鼠径周辺部痛の違いをご存知ですか?

もし分からない方や自信がない方はチェックして下さい。

ストレッチやリハビリでの改善する場合や逆に手術が必要な場合もありますよ。

今回は鼠径部痛症候群、つまりグロインペインシンドロームをメインに解説します。

わかりやすい分類ですので是非チェックして下さい。

 

 

鼠径部とは。どこ?

鼠径部とは

鼠径部とは?

鼠径部とは股関節の前面、付け根を指します。

この周辺は関節・神経・筋肉・靭帯・血管・軟骨など様々な重要な組織がある為当然、大切な部分になります。

反面、キック競技に置いて痛みを発症しやすい部分と言えます。

 

 

グロインペイン(鼠径部痛)症候群とは。鼠径周辺部痛(グロインペイン)との違い

グロインペイン症候群の説明ページ

グロインペイン症候群の説明ページ

まずは鼠径部痛症候群と鼠径部痛の違いについて書いていきたいと思います。

今回鼠径部痛症候群(グロインペインシンドローム)を解説するにあたり違いをはっきりさせることで正しく理解してもらう為です。

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鼠径周辺部痛(グロインペイン)とは

鼠径周辺部痛とは原因が何であり、鼠径部周辺にある痛み全般を言います。

レントゲンやMRIで鑑別診断がしっかりつく前は全てが鼠径部周辺部痛と言うという事ですね。

 

鼠径部痛症候群(グロインペインシンドローム)とは

シンドロームは症候群という意味で原因がわからないけど症状がある疾患を指します。

つまりここでは鼠径周辺部をレントゲンやMRIでしっかり鑑別診断がついたケガを抜いたケガを指します。

鼠径周辺部痛-はっきりとした原因=鼠径部痛症候群

となります。

 

 

グロインペイン症候群の症状

グロインペイン症候群の症状

グロインペイン症候群の症状

炎症時は他の疾患と同じように日常生活でも痛みを訴えますが、日常生活では痛みが少なく、スポーツ時に痛みが強くなる傾向にあります。

痛む場所も広くあり鼠径部、内転筋、下腹部、恥骨周囲などなどその時負担が強くかかる部分に出ます。

またキック時に蹴り足の痛みも特徴的です。

 

恥骨の疲労骨折などは蹴り足ではなく、軸足に痛みが出やすいです。

片足立で膝をお腹に近づけどちらの足に痛みが出るか確認しましょう。

その他日常生活でも痛みが強く出る場合ははっきりと組織を痛めている事があるので、必ず医療機関を受診しましょう。

 

 

グロインペイン症候群の原因

グロインペイン症候群の原因は主に

体幹と足の連動性の低下股関節周囲の可動域の低下体幹部の安定の低下により股関節周囲の機能が低下し痛みとなります。

つまり股関節に痛みがあっても原因は股関節以外にあると言えます。

 

 

グロインペイン症候群の治療 保存?手術?

治療は保存療法と手術があります。

しかし原因がわかっている鼠径周辺部の痛みに関してはそれぞれの疾患によってアプローチが違います。実際に手術をするケースや、内視鏡などですね。

手術を必要とするケース(原因がはっきりとしている)で、実際に手術をした場合・リハビリの場合、どちらがいいかということですが、どちらも治療成績は大きく変わらないようです。

平均約8週間とのこと。

 

逆に原因がはっきりしないケガ、つまりグロインペイン症候群の場合、炎症などで痛みが強い場合は基本的に安静にします。

その後症状の軽快に合わせて段階的にリハビリを行ったり、できるリハビリを積極的に行います。

 

 

グロインペイン症候群のリハビリ

肉離れや骨折など コレ と言う原因がない場合はリハビリが特に重要となります。

少し長いですが、全て必要な要素になりますのでチェックして下さいね。

それぞれグロインペイン症候群の原因である連動性・可動性(柔軟性)・安定性カバーするリハビリとなります。

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上半身と下半身の連結

サッカーでの腕の振りは対角線を意識

サッカーでの腕の振りは対角線を意識

上半身と下半身の連結がしっかり出来てないと股関節の負担は大きくなります。

それは野球で言うと俗に言う手投げと呼ばれるものと同じです。

キック特に重要な事は”腕の振り”です。

試してみて下さい。腕を身体に固定したままキックするのと腕を振った時のキックとどちらがやりやすいでしょうか。

おしりから腕に走る筋肉の機能も重要になりますのでエクササイズ例をご覧ください。

ポイントは足と腕の対角線の動きを意識する事です。

 

その1 足の振りと腕の振りの連動

立った状態で片足立となりキックをするように足を振りかぶります。

その際反対の腕も意識して振り上げましょう。

身体を弓の様に反らせるのも忘れずに行います。

そのままキックする動作に合わせて腕を反対のわき腹まで振っていきます。

それを左右ともバランスを取りながら10回を3セット程行いましょう。

蹴り足を振る+腕を上げる、反らす→丸まる を大事にイメージしながら行いましょう。

レベルアップとしてバランスクッションの上で行えればgoodです。

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ちなみにベッカム選手の反対腕の挙上は美しいですね。

よければYouTubeなどでチェックしてみて下さい。

 

その2 筋トレ要素をプラス

対角線を意識した筋トレ

対角線を意識した筋トレ

上記の動きに筋トレ要素をプラスします。

プランクの姿勢で片足と片腕を上げてバランスを取ります。ドロウインも忘れずに行って下さい。

(ドロウインについて不明な方はこちら→体幹トレーニング(腹腔内圧エクササイズ)の効果をグッとあげる3つの方法

上げた足と腕の膝を肘をくっつけるように近づけましょう。

その後それぞれを離していきますが最初のポジションより少し身体を反らせるように行います。

これを左右バランスを取りながら10回を3セット行いますが、最初は少なく行ってもよいでしょう。

これもポイントとなるのは丸まる動きと反らせる動きになりますので、しっかり意識しましょう。

 

おしり周りの筋トレ&ストレッチ

まずは背中の筋肉とつながっているお尻の筋肉のストレッチです。

大殿筋のストレッチ

大殿筋のストレッチ方法

大殿筋のストレッチ方法

上向きで両ひざを曲げます。

そのまま片方の膝の少し上の太ももに反対の外くるぶしを当てましょう。ちょうど軽く足を組む感じですね。

そのまま組んだ足とは反対側に腰を回すことでお尻のストレッチになります。

可能であれば下にある足を床を擦る様に上へ動かしながら行うとよりストレッチとなります。

自分でストレッチがかかるポジションを探しましょう。

中殿筋のトレーニング

中殿筋はお尻の横にあるバランスを取るのに重要な筋肉です。

今回は立った状態で行います。

壁などに手を当てて片足立ちとしましょう。

そして地面についている足の小指側に重心を持っていきます。

次に反対の骨盤を上げるように力を入れれば、ついている足側の中殿筋のトレーニングになります。

反対の骨盤を上げるのは少し難しいですが慣れれば簡単に行えますのでチャレンジしましょう。

回数はゆっくり持ち上げて下げてを10回×3セットでいいでしょう。

ただし慣れていないと強い筋肉痛になりますので注意して下さい。

もっとわかりやすく知りたい方は専用ページをご覧ください。

外転筋の筋トレ方法

 

骨盤エクササイズ

骨盤体操エクササイズ

骨盤体操エクササイズ

骨盤をしっかり動かす事は大切な要素です。

丸める動き・中間の動き・反らせる動きをそれぞれ行いましょう。

可能であればそれぞれの動きの時にドロウインが出来れば尚いいですね。

 

片足スクワット

間違ったスクワット

間違ったスクワット

片足スクワットも骨盤・身体の使い方で大切な要素になりますので行いましょう。

今回は骨盤・背中が丸まらない様に注意して下さい。

またおしりが横に出過ぎるのもよくないので意識しましょう。

鏡を見ながら行うといいですね。

 

体幹部の安定化

体幹部が安定しないとキック時バランスを崩してしまいます。

下記のエクササイズを行いましょう。

体幹トレーニング(腹腔内圧エクササイズ)の効果をグッとあげる3つの方法

体幹トレーニングの正しいやり方・間違ったやり方の画像を使った解説

 

 

グロインペイン症候群の鑑別疾患

判断が難しい疾患に股関節のインピンジメント症候群があります。

主に股関節自体の問題か股関節を覆っている軟骨の問題とします。

これらについてはページの量の関係で別で紹介しますのでそちらを参考にして下さい。

▶▶股関節の関節唇損傷について

 

 

参考・関連書籍

今回はスポーツ医科学専門誌”スポーツメディスン 157号 鼠径部痛症候群”を参考にさせて頂きました。

分類の仕方や、リハビリのやり方が具体的でとてもわかり易かったです。

もっと深く理解したい方は下記の専用ページをご覧ください。

「Sportsmedicine(スポーツメディスン) 157号 鼠径部痛症候群の内容」

 

 

グロインペイン症候群のまとめとおわりに

今回は股関節、特に鼠径部の痛みについての解説でした。

原因がはっきりしている場合→手術が必要orリハビリ

原因がはっきりしていない場合→主にリハビリ

となります。

検査はレントゲンだけでははっきりとわからない事もあるので注意が必要ですね。

リハビリを行っても改善が見られない場合はセカンドオピニオンも考慮しましょう。

また、ここで書かれているリハビリメニューは基本的なものですが、普段からのエクササイズとして行ってもよいでしょう。

予防が一番大事ですからね。

以上で「股関節周囲の痛みのグロインペイン症候群のストレッチ・リハビリ方法」を終わりにします。

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