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幼児におすすめの運動とは?3歳~5歳の成長に合わせた適切なプログラムを紹介

 

乳幼児の時期から専門的スポーツをさせたほうが一流の競技者になれるの?

それとも色々なことを体験させておいたほうがいいの?

上記の様に子供の教育で悩まれている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな親御さんへのヒントとして今回はスキャモンの発達曲線に応じた乳幼児期にお勧めの運動を紹介していきたいと思います。

以前ゴールデンエイジでスキャモンの成長曲線にと運動神経について解説してありますので、そちらもご一緒にどうそ。

ゴールデンエイジの詳しい説明。子供の運動神経を伸ばす方法とおすすめの遊びとは

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はじめに

一流のアスリートを見ていると、選手の中には2、3歳からその専門種目をやってきてオリンピックに出場している選手も少なくは有りません。

特に映像などで簡単に情報は得られる情世の中ですから、そうした情報を得た保護者達は「小さい頃から専門的な競技種目をやらせていれば一流のアスリートになれる。」と勘違いをしてしまうのです。

事実、そのようにして結果を出している選手もいるわけですから、否定はできません。

しかし、そうした選手は特異性の原理にしたがい他の競技への転向もむずかしくなってしまいます。

体操競技を行っていた選手が、「キャッチボールができません。」というような話しを聞くことがあります。

特異性の原理はこちらで解説。

練習の効果を上げる方法とケガを減らす基本的な5つのルール

ではどうしたらいいのかと言うと注目してほしいのが、「スキャモンの発達曲線」になります。

 

スキャモンの運動曲線について簡単に説明

成長曲線

成長曲線

これは成長や発育を20歳で100%としてみたときに各組織の成長を①一般系 ②神経系 ③リンパ系 ④生殖系になります。

特に運動神経という面で注目されるのが、神経系についてです。

神経系は5歳までの間に80%が形成されます。

つまり早い段階から同じ動きを繰り返し行わせるよりも、多動的な運動を行って基本的な運動動作の習得をする事が、運動神経が良いといわれる子供に成長するのわけですね。

では次に実際にどんな運動がいいのかご紹介します。

 

 

 

 

運動神経をよくする基本的な運動

運動神経を良くするためには基本的な動きが大切です。

基本的な動作として重要なのが「走る・跳ぶ・投げる」の3動作を含むプログラムになります。

それ以外に子どものうちに体験させておきたい要素としては「打つ・捕る・蹴る・組む・バランス・リズム」の6動作を加えたプログラムを行うことが理想です。

 

段階的に組まれたプログラムというのは、スポーツ教室やスポーツ塾などで展開されていることが殆どです。ここでは具体的なプログラムとして“走る”を取り上げていきます。

走ると言う事は、投げるなどと違い道具を使わなくても実施する事が可能なので特におすすめです。

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走る運動プログラムについて

段階的プログラムとして下記の4つがあります。

①真っ直ぐ走る/くねくねしたロープの上を走る

②真っ直ぐ早く走る/コーンをよけて走る(ジグザグ走)

③スキップ/ハイニースキップ

④ミニハードル走る(ゴム跳び走)

 

①の目的としては直線距離を走るということで走る動作に慣れてもらいます。走るというのは両足が地面から離れる遊脚期があるということです。そうしたことを学習してもらう他、蛇行したロープの上のコースを走ることで、体重を移動させながら走るなどバランス感覚を養います。

②は①の応用編になり、正確に早く行うと言う事を目的とします。

③はリズム感覚を養う上で行います。スキップのステップが踏めるようになったら、より高く跳ぶことを意識して実施をします。

④は障害物を越える、ジャンプ動作をとりいれたものです。年齢に応じてゴムの高さを代え、ハードルのように並べた障害物をジャンプしていくというものです。障害物を飛び越える際のジャンプ動作やバランスが養われます。

 

以上ですが、大人からみるととても簡単そうですよね。実はそこもポイントで、プログラムは親子で一緒にできるという事がメリットの1つです。

模倣運動として、親が実際にやっているところを見せた後、子どもに実践してもらうというものです。

運動に苦手意識がある方でも問題なく一緒に取り組むことができます。スポーツ教室やスポーツ塾で行う場合には、集団行動で行いますので競争心も芽生え、リーダーシップや協調性なども培うことが可能です。

しかし、集団行動の中で苦手意識や劣等感を持ってしまうと、運動そのものを嫌いになってしまう可能性があります。

つまり発達段階に応じてご家族の方と一緒に運動を楽しみながら実施をしていくという事は、子供の学習に合わせた内容でプログラムを実施できるというメリットにもなります。

 

まとめ

幼児期の運動プログラムにおいては“多様性”を持たせる為に様々な運動プログラムを実施することが、成長する過程で運動神経に結びついていきます。

将来、有望なスポーツ選手になってほしいと願うのであれば幼児期から専門的な種目だけを行わせるのではなく、神経系の発達に応じた多彩なプログラムの実施を行うことをお勧めいたします。

そして出来れば最初はお手本があった方がいいでしょう。見ながら行うのも大切なインプットです。

以上で幼児から運動神経を伸ばす基本的な運動、特に走ることについての解説を終わりにします。

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