子供は多感です。
興味がある事は抜群の集中力を発揮する一方で、その興味があることはコロコロ変わったりしますよね。
しかしその多感性は子供にとってとても大切で、様々な事に興味を持つことで感覚を養うことができ、体を使うものであればそれが運動神経の向上に繋がります。
しかし情報処理という点ではまだまだ未熟で判断力はどうしても大人の支持に依存してしまう傾向があります。
もちろん、判断力を養う方針であればそうはなりませんが、教えたがりの大人達はどうしても指示を出したがりますよね。
僕もその一人だからよくわかります。
指示するのも方針の1つですが、ここで大人が指導方法を間違えてしまうと子供は「何をしていいのか?」「結局何が重要なのか?」わからなくなることがあります。
その結果動きが散漫になり、集中力が低下してしまうこともあるでしょう。そしてその結果、効率のいい練習ができず、試合に勝てないわけです。
そこで今回は大人が指示や指導するときに重要なポイントを1つご紹介します。
子供は大人のサポートによって10にも90にも120にもなります。
特に子供を指導する立場にある監督やコーチ、顧問の先生は一度ご覧ください。
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子供は集中力が続かない。だからこそ絞る必要がある
先述ですが、子供は多感ですし集中力は続きません。大人だって集中力をキープするのは難しいです。
特に何をやるにしてもいくつも選択肢があったり、あれもこれもと指示されやることが多いとなおさらですよね。
反対に何か目的意識がしっていてのめり込んでいる子供の集中力は目を見張るものがあります。
それを踏まえた上で、ではどうしたらいいのか?
それはやるべきことを、練習目的を絞ることです。
やるべきことを減らす・やらなくていい事を増やすことで、自分の力を1つの目的に集中させることができます。
これは僕が最近読んだアメリカでもベストセラーになった「エッセンシャル思考」から学んだことです。
部活の指導で使えるエッセンシャル思考とは?
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エッセンシャルとは「本質的で、欠かせないもの」とされています。
僕たちは生きていく上で様々なことを同時進行したり、やらなくてはいけない(と思っている)ことで埋めつくされてしまう傾向にあります。
それは後に素晴らしい結果を出す場合もありますが現実は中途半端になってしまったり、結果を出すのが結局遅くなってしまったりするわけです。
これは子供も同じです。
この本を読み進めていると、あるアメリカの高校のラグビー部の話が例に出されていました。
「ハイランド高校ラグビー部のコーチに就任したラリー・ゲルウィクス氏は36年間で418勝10敗の勝星を残し、全国優勝を20回もしている。」
にわかには信じられない圧倒的に記録ですよね・・・
しかし実際にこのエッセンシャル思考により勝ちを積み重ねていったことは事実です。
もちろん全員がこのような素晴らしい結果を残せるとは言えませんが、子どもたちに指導をする上で本当にやるべきことをしぼることは目的意識がはっきりして、行動(練習)を集中しやすいでしょう。
欲を言えばそこに遊びの要素かあればより素晴らしいですね。
大切なことは「今何が一番重要か?」を考えること
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大人たちは練習の指導をする時にあれもこれもと口に出しすぎです。
今この練習は何が重要なのか?を認識させ、そういった思考を習慣化させる。そうすると練習でも高い集中力を発揮し、素晴らしい結果となるでしょう。
またこの思考が習慣化できれば、試合中に前回の失敗を思い出したり、試合の展開を不安に思ったもしないでしょう。それぞれが今、何をすべきか考え、行動することに1番目的意識が働くからです。
自分のすべきことを考えることで、相手のやり方に呑まれる必要もなくなります。相手の脅威は知らず知らずに集中力を奪い、動きも散漫になりますからね。
最高の力を発揮するには「今、この瞬間何が大切か?」を意識する必要があり、これが集中力に変わります。
試合の途中での弱気な雑念や、練習で指示を沢山送ることによる選手の混乱を防止するためにもエッセンシャル思考は指導者として身に付けておくスキルの1つといえます。
もしあなたが指導者で、あれもこれもと一度の練習で指導してしまっているのなら、見つめ直してはいかがでしょうか?
あれもこれもは僕たちは大人と一緒で子供の集中力を奪います。
何が大切かを伝え、行動させる。
やらないことを探すエッセンシャル思考、参考になれば幸いです。