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体が固い!運動器検診で引っ掛かった子供の原因とストレッチ方法

 

2016年度より施行された新しい運動器検診で引っ掛かってしまい、学校から指導がある子供の親からの相談を何件か受けました。

今回は新しく施行された運動器検診の項目に対する自宅で出来るストレッチや運動指導などをわかり易く解説したいと思います。

 

新しい運動器検診とは。流れも確認

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2014年に学校保健安全法施行規則が改正され、学校の健康診断の検査項目の見直しが行われました。

その1つとして運動器の疾患を早期に発見するための検査項目が必須のものとして追加されましたが、現代段階では様々な問題があるため、全国で統一された事は行われていません。

大まかな流れは決まっているようですが、ある程度は地方に任せているのかな?

インターネットで検索しても地方自治体などの管理団体で用紙が異なったりしているのがそれを物語っています。

基本的には検査項目が載っている用紙が学校から配布されそれを元に親がチェックし、学校に提出します。

該当者は医者が検査し問題がないようならそこで検査はクリアですが、再検査が必要だと社が判断した場合、医療機関で再検査をすすめられます。

と項目が進んでいきます。

 

 

従来の運動器検診とは

従来の検診は内科検診に加え、胸郭脊柱の運動器検診を行っていました。

モアレ検診や背骨のレントゲン検査がこれに該当します。

 

 

運動器検診の項目

運動器検診の項目

運動器検診の項目

団体により項目が異なるかと思いますが、多くの団体で採用されている項目を今回は3つ紹介します。

<うでの挙上動作の確認>

腕の上げ下げを確認します。

腕を上げた際、耳の横まで行くかがポイントとなります。

 

<肘の曲げ伸ばしの確認>

肘を伸ばした時、完全に伸びきるか。曲げた時肩に手がつくかがポイントとなります。

 

<しゃがみこみ動作の確認>

踵をついたまましゃがむ事が出来るか確認します。

後ろに倒れてしまったらだめです。

 

次に引っ掛かった原因と自宅でできるストレッチ方法の解説をします。

それぞれの項目の原因と自宅で出来るストレッチ方法の紹介です。

出来るだけ簡単に出来るやり方を紹介しますので、コツコツ頑張りましょう。

 

 

肩がきちんと上がらない原因とストレッチ方法

多くの場合は筋肉や靭帯などの組織が原因で動きが悪くなります。

骨折の後遺症などの場合は改善されない事がありますのでご注意ください。

腕がきちんと上がらない原因

肩が上がらないと原因は肩自体に原因があると思い注目しがちですが、多くの場合、背骨と肩甲骨が問題となります。

年齢を重ねて高齢者になると実際肩自体に問題が起こる事はありますが、小・中学生ではそうそうありません

身体の構造として背骨、特に胸の部分がきちんと動かないと腕は上がりくくなっています。

胸がきちんと張ることが出来ない子は腕が上がりにくくなります。

つまり胸の背骨がきちんと動けば腕も上がりやすくなるわけです。

例としてわざと凄い猫背にして腕を上げるのと、背筋をピンとして上げるのではどちらが楽に上がるでしょうか。

断然背筋をピンとした方がよいでしょう。

腕をきちんと上げるためのストレッチ

腕を上がりやすくするストレッチポールの使い方

腕を上がりやすくするストレッチポールの使い方

胸を張る動きをしやすくする必要があります。

一番簡単な事はストレッチポールなどに寝て、腕を横に広げることです。

その際膝は曲げても構いません。

そうする事で胸が開き、背骨の動きが良くなってきます。

深呼吸すると尚よく、少し慣れてきたらそのまま横に身体を転がすとよいでしょう。

子供には柔らかめがおすすめです。

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腕をきちんと上げるために必要な日常生活の注意点

まずは全てにおいて猫背を減らす・やめる事を意識する事です。

普段から猫背をしていると背骨や筋肉はその形に固まりやすいので、腕が上がりにくい体となってしまします。

ストレッチと同じぐらい日常生活の姿勢は大事な要素です。

<関連記事>

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肘の曲げ伸ばしがきちんと出来ない原因とストレッチ方法

多くの場合は筋肉や靭帯などの組織が原因で動きが悪くなります。

骨折の後遺症などの場合は改善されない事がありますのでご注意ください。

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肘の曲げ伸ばしが出来ない理由

伸ばすことが出来ない原因:野球肘などで肘の故障や肘周囲の骨折が過去にあった場合、肘が伸ばしにくくなります。また上腕二頭筋が硬いと肘を伸ばすことが難しくなります。

肘を曲げて手が肩につかない原因:肘を曲げて肩に手を付ける動作ですが、複数の動作が関わってきます。その中で特に大事な事は肘の回外と屈曲です。特に回外ですかね。

回外とは手の平を上に向ける動き。

屈曲とは肘を曲げる動き

これらの動きもケガがない場合、小中学生であればストレッチを行うと改善が見られます。

肘の曲げ伸ばしをしやすくするためのストレッチ

回外をしやすい身体にする

前腕のストレッチ

前腕のストレッチ

まず手を回外しやすくする必要があります。

共通のストレッチとして回外位で手を着き腕を後ろに倒しましょう。

腕が伸びている感覚があるかと思います。

伸ばす為に上腕二頭筋のストレッチを行う。

上腕二頭筋のストレッチ

上腕二頭筋のストレッチ

ケガや骨折がある場合の話は今回は省かせて頂きます。

床に座り手を外側に向けます。そのまま手は動かさないようにしましょう。

その状態で肘を外に持っていく様に捻じると上腕二頭筋が伸ばされている感覚となるでしょう。

上記が簡単なストレッチ方法となります。

しかし肘が伸びない多くの原因は骨性、つまり骨折後や野球肘などが深く関与し通常は伸ばす事は問題ないかと思います。

中には生まれつき(先天性)の場合もありますが、その際は左右同様に伸びきらなくなります。

 

 

踵をついたまましゃがむことが出来ない原因とストレッチ方法

多くの場合は筋肉や靭帯などの組織が原因で動きが悪くなります。

骨折の後遺症などの場合は改善されない事がありますのでご注意ください。

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しゃがめない原因

まずお腹が出ている場合、お腹が邪魔となり身体をたためないため、重心が後ろに行きやすくなります。

これは股関節が上手に使えていない子でも同様です(ですが今回は足首をメインに解説してあります。股関節については骨盤後傾予防エクササイズ”をご覧ください)

また、足の問題として足首の前が硬いアキレス腱の付着部が硬い事が原因としてあります。

足首がきちんと機能機能していない状態ですね。

しゃがむためのストレッチ方法

アキレス腱をゆるめる為にはふくらはぎを緩める必要があります。

その為最初ふくらはぎのストレッチをしましょう。通常のアキレス腱伸ばしの体操で問題ありません。

その2としてアキレス腱の付着部を柔らかくしましょう。踵の両脇をゆっくり軽く圧迫しながらなでる事でリリースされ柔らかくなってきます。繰り返し行いましょう。

アキレス腱の付着部のリリース

アキレス腱の付着部のリリース

その3足首の前を緩める必要があります。

足首の前でつまりの原因となる部分

足首の前でつまりの原因となる部分

足首の前は様々な筋肉や筋肉を固定するバンドがあります。

それらが硬い状態ですとしゃがむ際、足首の前に違和感(俗に言うつまっている感じ)が出てきます。

ベルトと筋肉を圧迫しゆっくり動かす事で改善されてきます。

圧迫時間は5秒程じっくり行い、動かす範囲は狭くて構いません。

伸筋支帯のリリース

伸筋支帯のリリース

○がついている3か所行い。その後しゃがんでつまっている感じがある部分を重点的に行うとよりよいでしょう。

足首の動きをよくする方法は下記の専用記事をご覧ください。

足首の動きを自分で良くする方法

最後にステップエクササイズで踏み込む練習を行う事で足首のエクササイズとします。

<関連記事>

足の安定感のチェック。ステップテストとステップエクササイズ

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体がかたい、そもそもの問題点

これらの検査項目に引っ掛かり よし、改善しよう と考える事は悪くありません。

しかし一番大事な事は項目に引っ掛からないことです。

簡単ですが改善方法を載せました。しかしそもそもそのような身体になってはいけないのです。

今回新しく追加された検査項目は運動器の問題を早期発見と一部うたっていますが、大事なのは ならない身体にする つまり予防だと、私は思います。

猫背でのゲームや長時間だらしない格好での勉強。大丈夫ですか?

 

 

検査内容には疑問しかない

最初に言っておきましょう。

今回から始まった検査項目ですが、内容が偏り過ぎています。

肘の曲げ伸ばしは野球肘の検査で普通に生活している生徒が伸びきらない事はほぼありません。

肘を曲げて肩に手がつかない事が多くのスポーツをする上でどのような弊害があるか明記もされていません。

これは私の完全な予想ですが、全国的に少年野球による肘のケガが多いため単に肘の検査を入れたとしか思えません。

もしそれが正しい場合、子供を検査しても意味がありません。

悪いのは大人ですから。きちんと指導できない大人がいけない。これはまぎれない事実です。

 

特定のスポーツをやっていて腕が上がりきらない子供も中々いません。

既往歴があったり「肩が壊れていたら別」ですが。

オーバーハンドスポーツをやっている子は自然と手を上げるのが得意になる傾向にあります。

しかしスポーツをしない子供にとっては肘が曲がらなくても肩が上がりきらなくても問題はありません。運動しないんだから。

 

しゃがむ動作が出来ない。確かに出来ないより出来る方がいいでしょうが、なぜこの項目にしたのかわかりません。

まさか昔の人は出来たのに今の子は出来ないと言う話をよく聞くから入れたなんて事はありませんよね・・・?

今の時代和式のトイレは少ないですよ。

昔は生活の中にあった動きですが今はありません。

正直出来ない人が多くてもおかしくはないですよね。

つまり何が言いたいかまとめますと、共通する事は何を目的にそれぞれの検査をするか明確になっていない。偏りが強いぎます。

本来なら偏った検査項目でなく、多くのスポーツに概要するチェック項目を作る事が必要不可欠です。

スポーツに該当する必要がない?

なら検査をする理由がありません。

でもそんなこと言うとチェックする人が少なくてできない。って話になるんだろうなあ。

だからって意味のない検査をすればいいというわけではないんですがね。

やらないで文句言われるのが嫌だからとりあえずやっておこうというにおいがしますね。。。。

 

 

おわりに

最後は勝手な感想になってしまいましたが、原因やストレッチ方法はシンプルにまとめたつもりです。いかがでしたか?

国は意味がある項目をつくり、それを周知するべきですね。

 

お子様の事での悩みなどがありましたら、可能な限りでご相談にのることができます。

お気軽に問い合わせよりご連絡ください。

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