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投球での上腕骨の骨折について。治療やリハビリについて。手術は?

 

頻度的には多くはないのですが、実は野球のピッチング動作で腕を骨折することがあります。

その典型的なのが肩と肘の間の上腕骨部です。

それでは投球骨折と呼ばれる上腕骨の骨折とはどういったものでしょうか?症状や治療、復帰の目安は?ご覧ください。

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投球骨折とは

 

投球骨折は転んで手をついて折れたなどと違い、自家筋力によって起こる骨折とされています。ゴルフで多い肋骨の疲労骨折と近いかもしれません(投球骨折は疲労骨折ではないですが、自家筋力という面で)。

正式名称は上腕骨ラセン骨折と言い、その名の通り上腕骨の真ん中ぐらいがラセン状に骨折することから、そう分類されています。

日頃運動しない人がキャッチボールをする時に多い様で、プロよりもアマに多いです。

 

ここでは自家筋力と説明していますが、個人的には自家筋力よりも力(トルク)のかかり方で折れると思っています。また足からの力をうまく使えない事による、腕投げもその原因の1つでしょう。

ちなみに腕相撲で起こる腕相撲骨折と同じになります。

 

 

投球骨折の症状

痛み:投球時(ボールを投げ倒す瞬間)にバキッといった骨折音と共に、腕の中央に痛みが発生します。

異常可動性:本来動かない部分が折れてしまうことで、動いてしまうこともあります。

軋轢音(あつれきおん):折れた骨がこすれる音が確認することができます。

 

合併症として神経損傷があります。

骨折後親指の付け根に違和感があったり、手首を反らせたりができない場合は注意が必要で早急に救急車を呼びましょう。この場合無理に動かしてはいけません。 

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投球骨折の現場での処置

三角巾がなければタオルなどで代用し腕を支えるようにします。

あまり短くしないで少し長めがよく、可能なら腕の横に支える目的で副木ができるといいですね。

副木とは

福木とは骨折部などが動いての痛みやズレを防止する為の添え木のこと

 

 

投球骨折の治療

投球骨折の治療は多くの場合、ファンクショナルブレスをして保存療法を行います。出血をしていたり、余程大きなずれがない限りは手術はしないで、保存療法となります。腕のラセン状骨折は骨の治りがいいですからね。

ただ近くを神経が通っているのでその神経を巻き込んでしまったり、骨が治る過程で神経を圧迫してしまったりするケースでは手術が必要となります。

神経=橈骨神経(とうこつしんけい)

ファンクショナルブレスとは

腕の形に合せた装具で、上腕二頭筋部を圧迫することで整復位(骨が治りやすいポジション)をキープするための装具のこと。

 

橈骨神経損傷の症状が出やすい場所と症状

投球骨折について

症状:手首が上げにくい、上げられない

画像の領域に違和感などがある。

 

橈骨神経の固有値神経支配

この部分は橈骨固有の領域なので、ここに違和感があると橈骨神経に何かしら問題があることがわかります。

 

投球骨折の経過とリハビリ

骨自体は4〜5週ぐらいでゆ合しますが、物を持ったりスポーツをしたりはその後4〜8週かかります。当然腕を動かすリハビリは必要にありますし、筋力的な問題もあるためです。

その間の経過に合わせて無理をしない範囲で肩を動かすリハビリをしますが、ランニングやバイクは3週目を目安に可能で心肺機能や足の筋力低下を防ぐ必要があります。

肩の細かいリハビリや筋トレは6週前後を目安に始めることができますが、肩は繊細な関節なので担当の先生の指導をよく聞いて取り組むようにして下さい。

 

 

 

おわりに

投球骨折はそれほど多いとは言えませんが、注意は必要です。

同じ腕の捻りで起こる腕相撲骨折は管理人の先輩が経験していました。かなり痛そうでしたね…

久しぶりに運動したり、慣れない事をするときは準備体操をしっかり行いましょう。 

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