腰痛はやり投げに限らず、あらゆるスポーツで多いですが原因はそれぞれの競技によって異なるので、別々に理解する必要があります。
今回でやり投げ競技での腰痛について説明していきます。
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やり投げ腰とは
やり投げで起こる腰痛全般をやり投げ腰と言います。
やり投げはその競技上、腰を無理に反らせたり、ねじったりしてしまう事があります。
他の競技と比べて人口が少ないため、やり投げで腰が痛いと言って治療をする人は少ないですが、他のスポーツと同様そのままにしておくと悪化して満足なプレーが出来なくなるので注意が必要です。
やり投げ腰の症状
最初は張っている感じや違和感。
進行に合わせて投げる動作での腰痛から日常生活での痛みとなります。
反らせたり腰を捻じったりすると痛みが出やすいのが特徴です。
やり投げ腰の原因
多くは正しいフォームを取る為に必要な柔軟性の低下や同じ方向での使い過ぎによる身体のアンバランスさが原因になります。
また他の部分に痛みをかばってたり、動かせる範囲が狭かったりすると(足、肩、腕など)無理に腰を使って距離を出そうとして痛みが出る事もあります。
例えば腕の痛みがあったり、胸部の可動域が少ないと腰を無理に使って投げるフォームになりがちです。
痛みは腰に出ますが、原因はその他の部分に多いと言えます。
やり投げ腰の治療
基本的に痛みが出る動作を中止し、治療は安静から始めます。
練習の追い込みなどで筋肉の緊張が強い場合はマッサージなどを行い対応していきます。
正しマッサージをして一時的に症状が軽くなっても、同じ動作を同じ様に繰り返せば痛みが出るのは当たり前なので、関連する関節の可動域を確保する為リハビリを行いましょう。
やり投げ腰のリハビリ
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やり投げでは腰自体の動きよりも腰の上下での動きが大切になります。
股関節・骨盤の動きと背中(胸椎)の動きです。
股関節、胸椎、胸郭のストレッチや可動域エクササイズを行いましょう。
▶▶スポーツで必要な背骨ストレッチ。胸椎伸展・回旋体操のやり方
↑このまま左右に捻り、左右差を確認する。そのあと悪い方を重点的に背骨ストレッチをする
また回旋でも競技や利き手により得意な方・苦手な方があります。苦手な方をそのままにしないで、左右のアンバランスを減らすことで再発を防ぎましょう。
目安として胸の前で手の平を合わせ左右に捻り、行きやすい方・行きにくい方を比べる事ができます。
必ず患部以外に負担がかかる原因があるので、患部以外のリハビリは必須となります。
↑右投げの人は左足の踏ん張りも大切
右投げの人は左足の踏ん張りが弱いと股関節で踏ん張れず、意図しない方向へ流されてしまうので注意が必要です。
その場合は左足を前に出したランジやダンベルやバーを持ったステップなどが必要となります。
膝を無理に曲げすぎると膝の痛みとなるのでしっかり股関節を曲げる意識が必要となります。
普段の立ち方でさえ腰痛のリスクになる
普段の何気ないクセでも腰痛に向かっている事に頭に入れて下さい。
例えば下記の選手は腰を右に倒すクセがありますよね。しわの寄り方を見てもはっきりとしています。
↑右の腰の動きが悪くなりやすく、ケガのリスクが上がる
このまま右の回旋が強いフォームで投げ続けると、右の腰の分離症(腰の疲労骨折)になるリスクがあがるでしょう。
この様に普段の姿勢でさえ意識する必要があります。
おわりに
腰が痛いからと言って腰だけにアプローチして治療をしても一時的にはよくなるかもしれませんが、再発する可能性が十分考えられます。
必ず股関節や胸部の可動域と足の踏ん張り、腕の痛みがないか確認しましょう。
またやり投げ肘も一度確認して下さい。
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