突き指はスポーツ、特に球技で多い外傷になります。
今では都市伝説的な突き指の対処方法は減りましたが、このページで改めて確認して下さい。
また突き指と言うと軽く考え、実際は通院が必要なのに自己判断で通院せずに悪化させてしまったり、後遺症となってしまったという人も少なくないかと思います。
行いやすいテーピングも画像でありますので、参考にしてみて下さい。
【突き指とは】
突き指は靭帯や腱の損傷で、いわゆる捻挫となります。
球技によるものが多いですが、足の指などはイスなどにぶつけて突き指となります。
軽度のものから重傷タイプのマレットフィンガーと呼ばれるものまで様々な症状があり、一見突き指と油断すると骨折している事も少なくありません。
場所は指のPIP関節に特に多くMP関節やDIP関節は比較的少ないでしょう。
ここでは主に怪我の頻度が多い側副靭帯損傷と掌側板損傷について書いていきます。
画像でそれぞれの場所を参考にして下さい。
また通院する基準に関しても触れてありますので参考にしてみて下さい。
【突き指の症状】
主に患部の圧痛、運動痛があり、症状により腫れや内出血があります。
腫れがひどくなってくると腫れにより動かすのが困難になる事があります。
症状が強いとジンジンする痛みが出る事もあります。
【突き指の原因】
指がボールや壁、床など長軸的や側方からぶつかり、捻るケガになります。
側方から当たった場合は、指が過度に横にいかないように支える側副靭帯が、過度に反らされたら掌側板と呼ばれる組織が損傷する事が多いです。
【突き指の診断と通院する基準】
大事なのは骨折か靭帯損傷か見極める事です。
それによりおよその固定期間や、初期処置が変わってきます。
通院した方がよいか悩む場合も多いかと思います。
その際は下記よりを参考にして下さい。
また重症であるマレットフィンガーについては専用のページを設けましたので下記よりご覧ください。
圧痛やストレステストにより大まかにどこをケガしたのか推察できます。
今回は突き指で特に多い側副靭帯損傷と掌側板について書きます。
圧痛が指の横にある場合、側副靭帯損傷の可能性が高いです。
その際圧痛がある部位を支点に圧痛部位を伸ばすようにストレスを加えます。
伸ばした際に痛みがある場合、側副靭帯損傷が強く疑われます。
掌側板損傷は手のひら側の関節部のケガになりますので、上記の側副靭帯損傷と同様に圧痛と伸張痛を確認する事で推察できます。
ただし掌側板損傷は骨折の好発部位でもあるので、怪しい場合は自己判断しないで専門の施設へ行きましょう。
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【突き指の治療】
初期はRICEを行いましょう。
症状に合わせてテーピングなどの固定を行います。
注意点として腫れが強い場合に強いテーピングや固定などを行うと、絞まることにより痛みが強くなったり、最悪壊死してしまう事があります。
まあ多くは壊死する前に固定を取るかと思いますが。。。
軽度の場合はコーバンなどがオススメです。
症状によって期間は違いますが復帰までは2~6週程でしょう。
指の動きに不安があるときは復帰を焦ってはいけません。
完全復帰が遅れてしまう為です。
ただし、炎症期を過ぎましたら指を使うトレーニングや部活以外は積極的に参加しましょう。
他のケガもそうですが、指の靭帯損傷も復帰を焦ってしっかり固定しないときちんと治癒せず、いわゆる「ゆるい状態」となり、結果その後も炎症が起こりやすくなります。
【突き指のテーピング】
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どこの部分を怪我したかにより固定の仕方が変わります。
またケガの程度により固定のやり方が変わりますが、ここでは中等度のケガのテーピングのやり方を紹介します。
軽症の場合はコーバン
重症の場合は硬い固定材料が必要になりますので上記の「突き指で通院する基準」より専門施設にいく事をおすすめします。
テーピングの種類は初期は伸張性のないホワイトテープで、症状に合わせて伸張性のあるテープに変えましょう。
側副靭帯損傷の場合
損傷した側副靭帯に沿ってテーピングを貼ります。
一本では心細いので、クロスして貼ることで強度を増しましょう。
曲げたり伸ばしての痛みがある場合は上から伸張性のあるテーピングを貼ると強度が増します。
少しテンションをかけると固定力が増します。
掌側板損傷の場合
掌側板の場合は指を反らしての痛みが強く出ますので指を反らしにくい様に指の腹側に貼っていきます。
これもクロスして貼ることで強度が上がります。
指が反らしにくくなれば上出来でしょう。
下記の画像はキネシオで行っていますが、症状に合わせて行いましょう。
コーバンの併用
上記にプラスしてコーバンなどを行うとよりよいでしょう。
コーバンの詳細
コーバンは上記にも書いてある通り、突き指の軽症である場合や中等度のケガと併用をすると効果があります。
下記に専用ページを用意しましたので、一緒にご覧ください。
テーピングの注意点
注意点として出来るだけ指に一周巻くようなテーピングは少なくすることです。
コーバンですとまだリスクは少ないですが、あまり一周巻きすぎると阻血してします恐れがありますので気を付けましょう。
テーピングを行うと痛い範囲での動きが制限されますのでいくらか症状は楽になります。
しかし楽だからと言ってそのまま運動を行うと症状は悪化し、治癒までに期間がかかりますのでしっかりとその間は指を使う運動は避けましょう。
テーピングの種類について
テーピングの種類については下記を参考にして下さい。
様々なテーピングある中、わかり易く紹介してあります。管理人目線です。
実際に運動選手に貼って作った比較・ランキングはこちら。選手目線です。
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【突き指のリハビリ】
整形外科によっては痛みがとれたり、レントゲンで異常がなかった場合、そのまま終了しリハビリ等を行わない事がある為、自分で判断して行わなくてはいけない事もあるかと思います。
その際の判断に参考にして下さい。
炎症が強かったり、動かして痛みがはっきりとある場合は治療だけに専念しますが、症状の緩和とともに少しずつリハビリを行う事で復帰が早くなります。
最初は痛みがない範囲で動かしましょう。
お風呂の中など温めてから行うと効果が上がりやすいです。
1.最初は準備体操をします。
まずはグーパーから始めます。
大きく握ったり、早く握ったりを適度に行いましょう。
2.次に固くなった筋肉や靭帯の柔軟性を出す事を目的とします。
反対の手を使い、捻挫した関節以外のところから曲げたり・伸ばしたりをします。
慣れてきたら突き指した部分も行いましょう。
軽く突っ張る感じがする分にはいいですが、強い痛みはよくありませんので、避けてください。
3.次は力を入れる練習です。
次にテニスを握りったまま、可能であればグッと握りましょう。
痛みが強かったり、関節がまたまだ固い時には無理に行わなくてもいいかもしれません。
4.最後に指と手首の連動運動を行います。
テニスボールを握ったまま手首を動かしましょう。
以上が自分でできる簡単なリハビリになります。
1〜4を15分程で行い、1日2.3セット出来ればいいですね。
もちろん強さはその時に合わせて行ってください。
過度に行うと炎症が起きて炎症の為の処置が必要になってしまい、本来の目的のリハビリを集中して行うことができなくなります。
【マレットフィンガーについて】
広い意味でいうとマレットフィンガーも突き指の1つですが、マレットフィンガーには骨折しているタイプや腱が切れているタイプ、脱臼を伴っているタイプもあります。
単純に突き指というと説明通り「靭帯や関節包、掌側板」の損傷ですが、マレットフィンガーはより重症と考えて下さい。実際に固定期間も長いですし、後遺症もあります。
ここではマレットフィンガーの詳しい解説はしませんが、専用のページを設けてありますので下記よりご覧ください。
【さいごに】
突き指と言ってそのままにして油断するとプレーに支障がでます。痛みをかばってフォームが崩れたり、腫れが中々ひかずに痛みが長引いたり・・・
受傷した際は出来るだけ早く正しい処置を取り、早期治癒を目指しましょう。
関連記事として
も目を通してみて下さい。
もし実際に怪我をして通院すべきか迷っている方は下記のお問合せよりご連絡いただければアドバイスをさせて頂きます。
迷っている方はお気軽にどうぞ。
以上で「突き指」の説明を終わりにします。