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ここではスポーツ選手に必須な股関節周囲の柔軟性のチェックのやり方を掲載してあります。

簡単にチェックできるので、結果により柔軟性が少ない部分を重点的に行う事でケガのリスクを下げ、パフォーマンス向上に繋がります。

今回は本人の”かたい”という自覚症状ではなく、パートナー(検者)がチェックすることで他覚的に見る事をポイントにしてあります。

 

 

股関節の柔軟性が大事な理由

スポーツをする上で腰部・股関節・膝関節のケガや障害に大きく関与するのが股関節周囲の筋肉になります。

股関節は基本的にモビリティ関節と言い、動きを担当する関節です。

モビリティ関節とスタビリティ関節については下記の記事よりどうぞ。

「スタビリティ関節とモビリティ関節について」

 

その動きを担当する股関節の筋肉が硬いだけで様々な障害になるリスクが大きくあがるのは当然のことです。

膝前面のスポーツ障害のまとめ

・腰部疾患(腰椎分離症や椎間板ヘルニア)

                     など

 

ここでは股関節の柔軟性を確認するためのテスト方法を紹介します。

硬さが確認できた場合、その部分を重点的にストレッチしましょう。

 

 

股関節の硬さの見極め方

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基本的にチェックしたい筋肉にピンポイントでストレッチをかけます。

きちんと柔軟性があれば目的の筋肉だけが伸張されますが、柔軟性がないと身体を捻ったり、他の部分を動かして見せかけで伸びている状態にしてしまいます。

これを代償運動といいますが、その代償の動きをみる事で硬さを見極める事になります。

 

 

股関節前面の柔軟性チェック方法(トーマステスト)

<やり方>

上向きに寝た状態でチェックする足とは逆側の股関節と膝関節を徐々にお腹に付けるように曲げていきます。

<チェック>

反対足の動きがほどんどなくお腹近くまで曲がっていけばよいでしょう。

※チェックする方は股関節を曲げた方とは逆の足になります。

<代償運動>

曲げた足と反対の足が上がって来たら陽性です。

腰部の反りが出ていないかもチェックしましょう。

 

反対の足が上がってきた場合、腸腰筋の柔軟性が低下している可能性が高いです。

股関節の前面のその他の組織(関節を覆っている袋や靭帯など)が硬くなっても生じる事がありますが、頻度的には腸腰筋の柔軟性が低下している方が圧倒的に多いです。

 

大腿四頭筋の柔軟性チェック方法(画像あり)

<やり方>

うつ伏せに寝た状態で、片方の膝関節を検者が曲げていきます。

<チェック>

踵とお尻がくっつくのが理想ですが、最低でもこぶし一個分(縦)ぐらいの柔軟性はほしいです。

<代償運動>

膝を曲げていくと腰部が下がり骨盤が上に上がってきます。

これは腰部や骨盤を使い、大腿四頭筋の柔軟性の低下を補っている証拠になります。

大腿四頭筋の柔軟性テスト

大腿四頭筋の柔軟性テスト

※今回は見やすくするために検者の手は入れてありません。

 

腰椎分離症になりやすい状態ですね

 

 

内転筋の柔軟性チェック方法(画像あり)

<やり方>

上向きに寝た状態から、股関節を外転・膝関節屈曲していきます

<チェック>

代償運動が起こらず膝が骨盤の高さを越えるぐらいまで上がる柔軟性はほしいです。

<代償運動>

股関節を外転をしていくにつれ、反対側の足がチェックしている足の方に寄ってきたり、股関節が屈曲(股関節を前に曲げる動き)してきます。

またチェック側へ腰を横に折ったり、回旋したりすることもあります。

内転筋の柔軟性テスト

内転筋の柔軟性テスト

画像は右足のチェックになりますが、内転筋に関して私は、左右どちらかが極端に柔軟性が低下するわけではなく、左右が協調して低下すると考えています

(なぜならスポーツ上、股関節の単独の外転動作はほとんどないためです。これに関しては後日詳しく掲載したいと思っています)

ですので片方が陽性だからと言って片方だけストレッチをするのではなく、必ず反対足も行いましょう。

また、内転筋の柔軟性が低下しまうと股関節の外旋筋の筋力(筋出力)が低下してしている事が多々ありますので、下記の記事も一緒にチェックして下さい。

股関節外旋筋エクササイズ

 

恥骨筋炎などの障害を起こしやすいです。

 

 

ハムストリングスの柔軟性チェック方法(画像あり)

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<やり方>

上向きに寝た状態で、膝関節・股関節をそれぞれ屈曲します。

その状態から膝だけを伸ばしていくとハムストリングスのストレッチになります。

<チェック>

膝が真っすぐ伸びる事はかなり厳しいですが、まっすぐに近ければ近いほどよいでしょう。

<代償運動>

膝を伸ばすにつれ、ハムストリングスの柔軟性が乏しいと、腰部・骨盤をチェックしている方とは反対の方へ捻っていきます。

右のハムストリングスのチェックしていた場合、身体を左に捻ることが多いです。

また骨盤を浮かせて代償する事は多々あります。

ハムストリングの柔軟性チェック

ハムストリングの柔軟性チェック

必要以上にお尻を上げて、身体を捻じる

膝前面のスポーツ障害になりやすいでしょう。

 

 

股関節外旋筋の柔軟性チェック方法(画像あり)

<やり方>

うつ伏せに寝てもらい膝を90°曲げます。

そのまま膝から下を外側に開いていきましょう。

<チェック>

外に開いていく際、抵抗感が少なく下の画像ぐらい開けばよいでしょう。

<代償運動>

体や骨盤が外側に寄って行ったら陽性です。

股関節外旋筋の柔軟性のチェック

股関節外旋筋の柔軟性のチェック

 

腸脛靭帯拘縮テスト(オーバーテスト)

<やり方>

オーバーテスト

オーバーテスト

大腿筋膜張筋と腸脛靭帯の拘縮・短縮をチェックするテスト方法です。

患者を痛い方を上にして横向きに寝てもらい、力を入れないようにしてもらいます。(この時、下の足の股関節・膝関節は軽く曲げます)

そこから膝関節屈曲90°、股関節最大外転位(足を外に開いた状態)まで検査をする人が持っていき、手を放します。

 

<チェック>

手を放した瞬間ストンと落ちるか、スムーズに落ちれば問題ないでしょう。

<代償運動>

手を放しても足が下がっていかないor途中で止まるなどがあった場合は問題ありです。

腸脛靭帯の短縮・拘縮が認められます。

また骨盤が動くと正しくテスト出来ないので、骨盤はしっかり押さえましょう。

 

 

さいごに

今回は股関節周囲の筋肉を例に挙げて書きましたが、実際は他のどの筋肉でも行う事ができます。

検査したい筋肉にピンポイントでストレッチをかけ、身体を捻ったり、無理な動きがみられが場合、検査した筋肉の柔軟性が足らないと判断してよいでしょう。

 

自分の身体の状態を把握しておくことはスポーツ障害の防止・早期発見に直接つながることですので、常に意識していきたいですね。

 

以上で「股関節の柔軟性(筋肉の硬さ)のテスト方法」の説明を終わりにします。

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