スポーツをする子にとって怪我による身体の問題は上達するに大きな妨げとなります。
その中でも身体の中心に近い腰部の疾患、ひときわ腰椎分離症は特に大きな問題となります。
ここでは分離症になりやすい子の特徴と対策をまとめてありますので、『腰椎分離症』のページと一緒に参考にしてみて下さい。
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【分離症になりやすいスポーツとその特徴】
新体操、野球、テニス、フィギュアスケート
このあたりが特に多いかと思います。
つまりどういう事かといいますと、基本的に高頻度で身体を「捻る」競技に多いですね。
また「反らす」競技にも多いです。
捻る=回旋
反らす=伸展
【分離症になりやすい子とは】
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近年では体幹トレーニングについて分離症を関連付けている内容のページを多く見ますが、私はそれ以上に重要な事があると思っています。
(もちろん体幹の問題は重要ですし、分離症にも関わっていると思っています)
それは“可動域”です。
え、それでは腰の可動域が足りないから分離症になるの?
答えはノーです。
厳密には可動域が足らないのは腰部の上下の部分です。
つまり胸椎と股関節になります。
なぜならそもそも腰部は前屈以外動かすのに向いているパーツでなく通常スタビリティ関節、すなわち安定すべき関節になります。
それと比べ胸椎と股関節はモビリティ関節で主に動きを担当する仕組みになっています。
そうなんです。実はパーツの役割として、そもそも腰部とはあまり動きすぎては困る関節なのです。
そんなパーツに担当ではない仕事をさせていては、限界が早く来るのは必然です。
具体的な数字を見ても、特に捻る動きに関しては胸椎35°、腰椎5°。反らせる動きに関しては胸椎25°、腰椎15°とそれぞれ胸椎の可動域が広く、差が見られます。
反らす範囲に関しては大きな差はないですが、そもそもが安定すべきパーツなので無理はさせたくないです。
【腰椎分離症の予防対策】
胸椎・股関節の可動域の確保がメインになります。
それと併用して体幹トレーニングを行うとより良いでしょう。
基本的なところからですと、深呼吸
正確に胸椎から胸郭が動いてきたら
パピーポジションを脱力して行い(腰部に対してではなく、胸部に対して行うので角度は軽め)、
ストレッチポールを使用した胸椎のエクササイズ、
他動的に胸椎回旋エクササイズを行います。
詳しくは下記の記事をまとめてありますので、ご覧ください。
「怪我の予防やパフォーマンス向上に必須な胸椎伸展・回旋エクササイズ」
必ず痛みが過剰に出ない範囲で行ってください。痛いのを我慢して行うと逆に筋肉の緊張を誘発してしまいます。
このようなエクササイズは部活の中でパートナーメニューとしてあるといいですね。
脱力ができているか触って確認できますし、胸椎にも人によって動きにくい部分がありますので、それを指摘しあって、その部分を意識することでより効果が上がります。
ちなみに猫背は胸椎の伸展可動域を減らす大きな原因になりますので、ご注意を。
最近の子ですとゲームが問題ですね^^;
【関連記事】
関連記事は下記よりご覧ください
おわりに
腰椎分離症は知らず知らずのうちに進行してしまう、重篤なスポーツ障害ですので予めリスクをしっておくのが大切です。
また発症してしまっても、症状のコントロールを行うことで競技への復帰も十分可能ですの出しっかりケガとして向き合う事が大切ですね。
以上で「スポーツをやっている子で腰椎分離症になりやすい子の特徴とは?」を終わりにします。
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