炎症とは生体が障害を受けた際に起こす防御反応の事を言います。
炎症自体は長く続くと問題ですが、基本的には身体を守る際に出る反応です。
このページでは特にスポーツ障害やスポーツ外傷の炎症の事を指しますが、他には食物などによるアレルギー反応、細菌・ウイルスによる感染症、酸やアルカリなどの化学物質による炎症などがあります。
また、症状の経過により急性か慢性に分かれます。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
炎症には代表的な兆候(症状)が5つあります。
発赤:見た目が赤くなります。血管が拡張(血管が広がります)し、血流が増加し表面が血液により赤く充血したような状態になります。
腫脹:「腫れ」の事で、血管内の成分が外へ漏れることで、周囲の組織が水を詰め込んだようにパンパンになります。
熱感:触ると熱があります。血管が拡張することにより、血流量が集中することで熱く感じます。
疼痛:炎症細胞から痛みを刺激する物質が出るため痛みを感じやすくなります。
機能障害:純粋に上記の症状・痛みにより関節を動かせなかったり、炎症が続くことにより炎症細胞に変わり結合組織という組織が作られ組織自体がかたくなり、動きにくくなります。
(炎症細胞とは炎症を引き起こす細胞。)
あきらかに「腫れ」があり「赤く」なっていますね。
これだけ症状があれば痛みもあり、動かしても痛いでしょう(疼痛・機能障害)
以上が外見で分かるものですが、外見ではわからず内部的に症状が出ることもあります。
石灰沈着性腱板炎なんかはそうですね。
また全部が症状として現れるものではなく、2つ、3つでも炎症と認めることがあります。
急性期では痛みが強いためRICEを行い症状の軽減に努めますが、ある程度落ち着いたら新鮮な血液を多く送り早期に治したいので温めます。
よろしければ「温める?冷やす?冷シップ?温シップ?」も合わせて読んでいただくと、よりわかりやすいかと思います。
スポンサーリンク
スポンサーリンク