インナーマッスルという言葉が使われるようになって、もうかなりの月日が経ちますね。
それこそ私が高校生の頃から野球部のメンバーがインナーインナーと話していたのを覚えています。
ちょうどテレビ番組でもインナーマッスルを鍛えた人は球速が上がるのかという企画が番組に一部としてありました。
さて今更ですが、インナーマッスルについて正しく理解できているでしょうか。
インナーマッスルの機能を理解していないと正しい意味でトレーニングはできていませんよ。
簡単なことですが、大事なことです。是非ここで確認して下さい。
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アウターマッスルのメイン機能とは
まずはアウターマッスルです
アウター=外側とイメージがありますが、その通りの解釈でよいでしょう。
しかし重要なのは外側にあるという事ではなくその機能になります。
アウターマッスルの重要な機能は関節を大きく動かすといところにあります。
(もちろん身体を保護したりなど他の機能もありますが、今回は省かせて頂きます。)
関節の動きをメインに行う為しっかりと活動をしないと動きに支障がでますね
インナーマッスルの重要な機能とは
次はインナーマッスルの説明です。
インナー=内側という解釈で間違いありませんが、重要な事は内側にあるというだけではありません。
インナーマッスルの重要機能は“関節の動きを安定化”させることにあります。
アウターマッスルは大きく動かしますが、それだけでは関節が外れやすかったり、力がきちんと発揮できなかったりします。
しかしそれを補助するインナーマッスルが正しく働きますと関節が安定し、きちんとした力が伝達できるようになります。
インナーマッスルとアウターマッスルの問題
よくケガの原因となるのが二つの筋肉のバランスが崩れた時に生じます。
多いのはアウターマッスルが過度に働く場合です。
これは勘違いされる方が多いのですが、アウターマッスルが働きすぎる=インナーマッスルが弱いと考えて、インナーマッスルのトレーニングばかり行ってしまう事です。
もちろんそれもあるでしょうが、実際は「アウターマッスルが働きすぎる」事ですのでこれを第一に考えるべきなのです。
アウターマッスルが働きすぎる主な原因
いくつか私がみてきた具体的な例をあげますので参考までにどうぞ。
- 力いっぱい投げようと、常に力んでいる
- ポジションがいきなり変わり投球距離が伸びた為、ポジションに合っていないフォームで無理に投げている
- 筋トレで腹筋や背筋ばかりやっている
- 遠くへボールを蹴ろうとして必要以上に足を振りかぶる
などがあります。
制御が難しい肩関節に特に多い様に感じます。
つまり野球ですね。これは下記の関連記事でも書いてありますので、具体的にはそちらをお願いします。
インナーマッスルとアウターマッスルのバランスの悪さからくるケガの例
これはやはり肩峰下インピンジメント症候群が上がります。典型的なアウターが強すぎるスポーツ障害ですね。
詳細は下記よりどうぞ
→「肩峰下インピンジメント症候群のリハビリとどこに通院すべきか」
また腰部疾患にも多いです。
腹部のインナーマッスルである腹横筋が正しく働いていない状態でハードな練習を繰り返せば容易に腰痛になってしまいます。
腹横筋や腹腔内圧に関しての関連記事はこちら
→「体幹トレーニング(腹腔内圧エクササイズ)の効果をグッとあげる方法」
つまりただ単に内側にある筋肉をインナーマッスルと呼ぶには安すぎる
インナーマッスルが安定化に働き、怪我の予防をしていることを理解できましたでしょうか。
そもそも内側にあるからインナーと名前をつける事で、一部で誤解が生まれてしまっているのかもしれませんね。
安定化を図る、動きを制御する筋肉ですのでスタビリティ関節に関連させてスタビリティマッスルとしておけば問題はなかったのかもしれません。
インナーマッスルを鍛えるつもりでやっているチューブトレーニングは出来ていないことが多い
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そもそもインナーマッスルをゴシゴシとチューブで行っても満足な効果は得られないでしょう。
いかに 正確に 競技動作を理解して 正しいフォーム で出来ているか。
最低でもこの3点は抑えてから行う必要があります。
漠然とインナーマッスルが大事だからと言って行うと逆効果となり場合もあるので注意ですね。
「ゴムチューブでの筋力トレは間違いである2つの理由と正しい認識とは」に詳しく書いてありますが、ゴムチューブの特性を理解していないと大きな間違えに気づかないまま行ってしまいます。
気になる方はチェックして下さい。
さいごに
インナーマッスルについて正しい知識がある方にとっては少し物足りないないようだったかもしれませんが、未だにインナーマッスルについて正しい認識が足りない指導者も多いかと思いまして作成しました。
今回他の記事と一緒に読んで頂くとよいかと思います。
基本的な内容ですが、基本を押さえることは大事ですよね。
以上で「インナー/アウターマッスルの正しい機能とトレーニングについて」を終わりにします。
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