Pocket
LINEで送る

 世間では足の親指の炎症を「種子骨炎」で説明や症状が書かれている事がありますが、私はそう考えておらず「種子骨周囲炎」と考えています。

と言うのも種子骨の炎症もありますが、場合によっては炎症が種子骨を経由してくっついている長母趾屈筋腱や靭帯にまで広がる事が少なくないからです。

つまり種子骨だけの痛みではなく、種子骨周囲の組織に炎症が広がってしまうので、種子骨周囲炎と考えているってことですね。

ここでは種子骨障害は種子骨が関与する障害を指しますが、基本的には種子骨周囲炎の解説をしていきます。

それでは解説をしていきますね。

スポンサーリンク

 

 

 

 

種子骨周囲炎とは

 

種子骨自体は身体のいたるところにありますが、今回は足の親指に限定して解説していきます。

 

種子骨周囲炎

種子骨周囲炎で痛みが出やすい部位

母趾の種子骨は足の親指につながる中足骨骨頭部の下にある小さな骨(基本的には二個)です。

この部分がなんらかの原因により炎症を起こし、周囲の腱や靭帯を含めて痛みが出る事を種子骨周囲炎と言います。

種子骨の役割について

種子骨は主に筋肉の中にあり、摩擦を減らすために滑車の役割や骨の脱臼を防ぐ役割があります。

人の身体で一番大きい種子骨は膝のお皿、膝蓋骨です。これも大腿四頭筋の中にあります。

 

 

種子骨周囲炎の症状

種子骨周囲炎の主な症状は歩行痛や荷重痛で、痛みが強いまま歩行を続けると痛みがより強くなることもあります。

また症状が強い時期だと患部が発赤腫れも出てきますし、自発痛も生じることもあり、日常生活に支障がでる場合もあるので非常に悩ましい疾患といえますね。

 

 

種子骨周囲炎の原因

種子骨周囲炎の原因は大きく二つに分かれます。

急激な外傷   

骨折や、着地の際に種子骨から直接ついてしまった場合。

微細な外傷   

微細な外傷にはいくつかのパターンがあります。

  • シューズのサイズが合わず、足の中で必要以上に種子骨に負担がかかる場合
  • 繰り返しつま先からつく種目
  • 回内足=歩行時や立位などで常に種子骨への荷重が多い(小趾に荷重がのりにくい/足の指に荷重がのりにくい)
  • 種子骨に関係する筋肉・腱の柔軟性が低下した状態での過度な運動

など

また回内足は股関節からの問題も考えられますので、下記のリハビリの項目をご覧ください。

他には稀に生まれつき種子骨が割れている方がいますが、その場合は痛みが出やすくなります。

 

 

 種子骨の問題が多いスポーツ

種目としてはダンサー、体操など爪先立ちが多い種目、ジョギング愛好者などに多いですが、どの種目でも起こる可能性はあります。 

また野球のピッチャーなど、足をステップ(踏み出す)競技にも多くなります。

 

痛みが出やすい子は可能ならばパッドを当てるなどの対処も必要となるでしょう。

 

 

種子骨周囲炎の診断

レントゲン検査で種子骨の骨折がなければ、種子骨周囲炎の診断がつきます。

しかし問診や症状の確認をきちんと行えばレントゲンは必ずしも必要ないでしょう。

 

荷重による問題であれば、直接足の裏をみることで皮膚が硬くなっているところがあるかと思います。

もし痛みが出ているところの皮膚が硬くなっていれば荷重が集中していることになり、荷重のかけ方が原因である可能性が上がりますね。

 

ちなみに足の親指の痛みといえば痛風が浮かびますよね。これは簡単に判断できます。

痛風との鑑別診断として痛風は上(足の甲側)から押して痛いですが、種子骨周囲炎の痛みは基本的に足の裏側にしかでません。

 

 

治療とリハビリ、固定について

スポンサーリンク

 

固定に関しては基本的には痛みにでない角度に誘導できるようにテーピングなどで固定をします。

(私の経験では母趾が伸びた状態から縮む時に痛みが一番強かったです)

しかし現実的に歩行時に常に必要とする母趾を固定する事は難しいので下記のアドバイスを参考にして下さい。

日常生活での注意点

軽度の場合は痛みの生じるを履かないだけで、十分なこともあります。

しかし軽度の症状が持続する場合、かかとの低い靴・クッション性が高い靴・種子骨部にパッドなどのクッション材を入れて直接痛い部位に硬い床などが当たらないようにするなど、種子骨への圧力を軽減させてあげる必要があります。

症状が強い場合はアイシングを行い、歩く際に必ず使う場所なので一時的に痛み止めの服用も一つの手です。

 

種子骨周囲炎のリハビリ・エクササイズ

1.小趾側を使えるようにする

足底圧が母趾に集中していて、小趾(小指)にうまく荷重が乗せれない場合は小趾を意識できるようにエクササイズが必要になります。母趾側の負担を減らすわけですね。

タオルギャザーを小趾で行ったり、立位のまま小趾側に荷重を乗せる練習をしたりでもコツコツ行うと十分効果が出てきます。 圧(負担)の分散が必要になるわけですね。

もっと詳しい小指側のエクササイズはこちら

「偏平足と足部のスポーツ障害の改善に必要な小趾荷重エクササイズ」

2.正しい足底部の接地を目指す

症状に合わせてステップエクササイズを行う事をおすすめします。

足部が回内(足が親指側に乗り過ぎること)しないよう、まっすぐ足を着き、体重を乗せる事で再発を防ぎます。

母趾の過剰な屈曲はしないように注意しましょう。

<関連>

回内足のチェックはこちら「ステップテストとステップエクササイズ

回内足の予防の一つは股関節から膝・股関節のスポーツ障害やケガを予防する”股関節外旋エクササイズ”

3.痛み具合を見てセルフケアも

簡単にできるセルフケアのポイント筋は2つあります。

母趾外転筋のアプローチポイン

母趾外転筋のアプローチポイン

長母趾屈筋のアプローチポイント

長母趾屈筋のアプローチポイント

痛みが強い場合は足底部で負担が掛かりやすい母趾外転筋を、痛みの軽減に合わせて長母趾屈筋を持続的に圧迫して緩めましょう。

10秒ぐらいを5セットを目安に行いましょう。

4.内股を予防する

内またになると足は内側の負担が大きくなるので、内股を改善する事は種子骨の負担を減らすことにもつながります。

股関節の外旋筋の筋トレである程度改善できるので、他のリハビリと一緒に行いましょう。

内股の改善。股関節外旋筋の筋トレ方法

スポンサーリンク

 

種子骨の保護パッド

種子骨の保護パッドの紹介です。これらはインソールをいじるタイプではなく、足に付けるタイプですので靴を変えても問題ないのがいいですね。

種子骨障害の方のレビューは本当に参考になります。

 

↓コストパフォーマンスがいいのはこちら↓

種子骨保護粘着パッド(ダンサーズ・パッド)(P8204)

新品価格
¥1,418から
(2016/2/25 13:05時点)

↓サイズと左右が選べのはこちら↓

種子骨保護サポーター(6003-LL) (左足用、サイズL)

新品価格
¥1,865から
(2016/2/25 13:16時点)

 

種子骨保護サポーター(6003-LR) (右足用、サイズL)

新品価格
¥1,865から
(2016/2/25 13:18時点)

種子骨周囲炎を再発させないために必要なこと

種子骨周囲炎を再発させないポイントは普段からのケアを怠らない事です。痛みがなくなると多くの人は痛みがあったことを忘れてしまい、結果再発します。必ずケアを続けるようにして下さい。

関連する筋肉をゆるめる

特にポイントは上でも説明している長母趾屈筋になります。これはふくらはぎから内くるぶしの後ろを通って足の裏から親指までつきます。自分でケアするには足の裏の親指周辺がいいでしょう。くれぐれも直接固い種子骨をマッサージしないようにして下さいね。

あとはふくらはぎの筋肉、下腿三頭筋もゆるめると効果的ですので一緒にストレッチなどを行いましょう。

ふくらはぎ・アキレス腱のストレッチを簡単にやる方法

親指に負担のかかる使い方を改善する

これも上のリハビリに書いているように足の内側でつく習慣を改善する必要があります。外側もしっかり足をつけるようにしましょう。

履物にも注意をする

例えば悪いくせがついたまま長い間同じ靴を履いているとその習慣が靴にもしみ込んでしまっています。同じところがすり減ったりですね。

これではいくらケアしても追いつきませんので、新しいシューズに取り換えましょう。

硬すぎるインソールや足が靴の中で動くシューズも親指に過度な負担がかかるので、選ばないようにしましょうね。

 

 

種子骨周囲炎の最後に

種子骨周囲炎も炎症期であれば自発痛もすれば触れるだけで痛いものです。

 

経験談ですが歩くのも痛いので、私生活がかなりきつかったです・・・

私の場合は痛み止めを数日服用し、テーピングで負担を減らし、クッション性の高い靴を使用していました。

しかし職場の床が硬く中々症状が落ち着かなかった記憶があります^^;

一度強い症状が落ち着いたかと思っても、いやーな痛みが中々取れなかったです。

その後症状が落ち着いてからは、足底のケアをきちんと行っていますので再発はしていません^^

 

荷重部位なので一番痛みが強い時期を過ぎてもダラダラ痛みが続くことが多く、ちょっといいからとスポーツをすると簡単にぶり返すので注意が必要です。

また完全に痛みがなくなったからと油断すると再発する恐れがありますので、母趾に強く関与する長母趾屈筋腱や足底筋膜、下腿三頭筋の柔軟性は普段から気をつけていたほうがいいですね^^

 

しっかりケアをして再発の防止をしましょう

 

他の足底部のスポーツ障害はこちら

「足底筋膜炎/足底腱膜炎のリハビリとテープ」

「外脛骨障害のリハビリとテーピング」

 

以上で種子骨周囲炎の説明を終わりにします。

 

Pocket
LINEで送る