今回の内容は近年様々なスポーツで取り入れられているビジョントレーニングについてです。
管理人自身気になり講習会へ行きましたが、間違いなく必要なトレーニングだと言えます。
ビジョントレーニングの基本からスポーツでの応用例をご覧ください。
そもそもビジョントレーニングとは
ビジョントレーニングとは簡単に言うと眼と運動を組み合わせたトレーニングになります。
人の情報収取は目からが80%以上と言われており、とても重要な機関ですから本来なら以前より注目されてもおかしくなかったのですが、ここ数年でようやく注目されてきました。
また今でこそボクシングの村田選手が世界チャンピオンになって有名になりましたが、実は以前から野球やボクシングのトッププロも取り入れているビジョントレーニングなのです。
そしてビジョントレーニングの素晴らしいところはスポーツ選手だけでなく、実は子供の成長の補助や上達にも大いに役立つトレーニングなのです。
普段から落ち着きがない、集中できないなどもビジョントレーニングで解決できる要素が多いのです。
具体的には「目を動かす→目から情報を入れ、認識する→認識してから行動に移す」という3つの工程にわかれますが、それについては下記で詳しく解説していきます。
ビジョン能力が低下するとスポーツにどんな影響があるか
下記はビジョン能力が低下した状態でのスポーツへの悪影響の例になります。
- 視野が狭くなる
- 小さいボールに焦点が合わせにくくなる
- 疲れやすい
- 人との接触が多くなる
つまり「見えない」為に無駄な動きが多くなり、接触によりケガのリスクも高まります。
更に細かくいうと見えないことで一歩目の動作も遅くなり、もしかしたら技術自体は元々高いのに能力が十分に発揮できないといった可能性まで現実的に出てきます。
と言っても「視える」のも能力の1つになりますが・・・
ビジョントレーニングがおすすめの競技
ビジョントレーニングが特に有効な競技は球技や格闘技す。
- バスケなどの攻守の入れ替えが激しい競技
- テニスや野球など小さい球と一緒に道具を使う競技→テニス・野球でミート力をつける方法
- 相手のパンチやキックなど素早く自分に向かってくる競技
など、比較的スピードがあり素早い判断を必要とする競技にオススメとなります。
ビジョントレーニングの内容と目的
具体的にビジョントレーニングについてみてみましょう。トレーニングは目的別に大きく3つに分ける事ができます。
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1.眼球運動トレーニング
そもそもが眼球の動きが弱いと、人やボールの動きを正しく追う事が出来ません。
必要以上に頸部の動き等を使わなくてはいけない為、疲労に繋がります。
眼の動きを出す事から始めます。
2.視空間認識
眼で見た後はそれを認識する必要があります。実際視野に入っていても認識が弱いとそれは見えていないとの一緒です。
目の前にあるペンや消しゴムをないと勘違いして探した経験はありませんか?それがまさに認識力が低下していると言えます。
眼でみたものを認識する力を身に付ける練習になります。
3.眼と身体の協調
認識したらそこから身体で表現しなくてはいけません。
身体を動かしてはじめてビジョンは成果となります。
認識後の身体の反応の練習になります。
ビジョントレーニングの具体的な練習例
今回はスポーツに特化した内容となりますので、子供を対処とした基礎の基礎は省かせて頂きます。といっても「1.ブロックストリングス」だけでも一般の子供には集中力も高まりますが、見え方も十分に変わるんであろうトレーニングなので、自作して試してみる価値あります。
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1.眼の力の向上:ブロックストリングス
ブロックストリングスとは1m程のヒモに3つの目印をつけたビジョントレーニングでは基本的な器具になります。
目印は移動できるものが望ましく、目安として最初は端から10cm、20cm、30cmとします。
やり方として、近い方の端を鼻につけ紐を伸ばし、それぞれの目印に目の焦点を合わせます。近いところは"より目"になる感じですね。
しっかり焦点が合った場合は画像の様に見えるはずです。焦点が合わない場合は全体的に目印を遠くにすることで難易度を下げる事ができます。
逆に簡単に焦点が合わせらせるようならば難易度を上げる目的で全体的に目印を近くにしましょう。
慣れて来たら先端を左や左に移動させた状態で行うとよいでしょう。
このように焦点を合わせる練習をする事で眼の能力を向上させます。
簡単に作れて、簡単に行える重要なトレーニングになりますので是非行ってみて下さい。
ちなみに作るのがめんどくさかったり、具体的なトレーニング内容が知りたい方は下記の参考書籍と一緒にどうぞ。といっても簡単に作れるので、基本的に書籍だけで問題なさそうですが・・・
2.眼と身体の協調性の向上
パートナーと組み、パートナーに6方向へ指示を出してもらいます。前後左右上下ですね。
指示された方向へ1m程素早くダッシュします。上下の場合はジャンプや伏せなどですね。
10本やって交代等でいいでしょう。
眼で見て認識してからの行動により、眼と身体の協調性の向上力を目指します。
3.すべてを組み合わせる
3人1組で行います。
1人に対して2人は斜め左右に立ちます。その際あまり近すぎると簡単になってしまいますので、ある程度の距離は必要となるでしょう。片方を見たら片方が見えない距離はベストかな。
そこから柔らかいボールなどを一人ずつ投げてもらいます。その際ボールの投げ方を変える事で難易度を上げる事が出来ます。山なり、バウンド、ゴロ、通常などですね。
正確にキャッチし正確に投げ返しましょう。ボールを投げた瞬間もう一人が投げ、それを15~20回程繰り返します。
とっさにボールがどの投げ方で来るか、それを任意してキャッチできるか、それを正確に投げ返る事ができるか、次の動作へ素早く移行できるかなどトータルでのトレーニングとなります。
3については管理人が書きながら考えたメニューになりますが、このように考え方でトレーニングメニュ―は簡単に作ることができますので、みなさんも考えてみて下さい。
ビジョントレーニングでおすすめの書籍
僕がおすすめするのは「発達が気になる子のビジョントレーニング」です。
実際に中身を読むととてもわかり易く書かれており、中に取り外しができるように付録?としてトレーニング内容が56個のっている冊子があるのもいいですね。
最新版になります。
著者もビジョントレーニングでは有名な北出先生なので購入して損はないでしょう。
ビジョントレーニングのまとめ
ビジョントレーニングって?
→子供の見る力を養い、運動能力の向上にもつながる重要なトレーニング
眼を動かす・視る・反応させるの3つが基本。
ビジョントレーニングが向いているスポーツは?
→スポーツ全般に使えますが、球技や接触が多いスポーツでより効果が高まります。
ビジョントレーニングはどうやったらいいの?
→出来ればチーム単位で行った方がいいですが、自宅で自分だけでも可能です。その時はブロックストリングスを作ってもらい行いましょう。近く・中間・遠く、右寄り、左寄りなど様々なパターンにチャレンジしてみて下さい
おわりに
ビジョントレーニングの必要性を理解していただけたでしょうか。
私に言わせますとこのトレーニングは必須です。やった方がいいトレーニングではなくやるべきトレーニングなんですよね。
雨の日でグラウンドが使えなかったり、順番により体育館が使えない時のメニューに取り入れる事がおすすめです。
入力・出力の問題はスポーツをする上でとても重要です。是非チャレンジして下さい。
僕がビジョントレーニングの勉強会に参加した際に目で視る能力を高めるスポーツメガネがあったので試用させて頂き、レビュー記事を作成しました。球技は特におすすめです。
実際に使った時間は短かったですが、ボールがスローに見えるなどその場で「視る力」が向上し、実感する事ができました。興味がある方は是非ご覧ください↓
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