7月の今の時期は中学部活は追い込みが始まり、僕の地域では7/15から総体が開始されます。
すると最後だから…と追い込みが増えて、それに伴いケガをする…
過去には最後の大会には出場できなかった子や、満足にプレー出来ない子もいました。
果たして今の時期に追い込む必要性はあるのでしょうか?
今回は今の時期の練習方針と、個人的にオススメする練習についてお話します。
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はっきり言って最後の一週間で劇的にうまくならない
これ、皆さんわかっていることだと思うんですが、避けて通っているように思えます。
はっきり言って最後の一週間を追い込んで追い込んで練習しても、劇的な上達はしません。
大切なのはむしろ最後の一週間より前の2年間です。
勉強だって同じですよね。最後の一週間で勉強して点数は多少上がっても、実にはなっていません。むしろ日々の積み重ねが大切です。
しかもスポーツに関しては勉強ほど甘くなく、「ヤマ」をはることも出来ませんから・・・
日々集中して2年間過ごしたチームと、普段は程々にやってラスト一週間を追い込むチームでは、間違いなく前者の方がいい結果を残せるでしょう。
ラスト一週間を追い込んで結果が出る程、スポーツは甘くはないのです。
ではなぜラスト一週間を追い込むチームが多いのでしょうか?
ラスト一週間を追い込む心理状態
ラスト一週間で追い込むチームには共通した心理状態があります。
それは「焦り」と「不安」です。
- 最後だから練習しないと不安
- 負けたらどうしようと感じる焦燥感
これらがあるから無理に追い込むのです。
考えてみて下さい。
2年間しっかりやったチームがケガのリスクがあるのに、ガチガチに追い込むでしょうか?
そんな事はありません。
大会が近くなるにつれ、大切な練習は他にもあるのです。
ラスト一週間はどんな練習がいいのか?
ではラスト一週間はどんな練習がいいのでしょうか?
僕が考える練習は大きくわけて2つです。
まず1つ目がコミュニケーション。
2つ目が休息です。
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コミュニケーションは短時間でも上げる事ができる
コミュニケーションはただおしゃべりをすればいいというわけではありません。
少なくとも無理な練習をするよりも、動きの確認を含めたスローなゲームを行ったり、戦術の話をしたり、相手チームの分析を共通認識を持つほうが遥かにいいでしょう。
練習で劇的に上手くはならなくても、チームの方向性・ベクトルを同じ方向へ向けることでチームのモチベーションが上がり、パフォーマンスも向上します。
コミュニケーションを高めて、チームの方向を統一し、テンションを上げることも立派な練習と言えます。
休息も大切な練習
これが出来ないチームって多いですよね。休息も大切な練習なのです。
そもそも練習は大会に備えて行うものですよね(趣味や体を動かしたい場合は除く)。
大会へ向けて体の状態を整える為に休む。これも立派な練習だと思いませんか?
休むことが上手な選手は素晴らしいです。次の練習や試合の時のパフォーマンスも高くなりやすいですからね。
休んだあとバスケのシュート感覚が良かったり、動き出しがよかったりしたことはありませんか?無理な練習を繰り返してボロボロになった筋肉が疲労から回復する事で、本来の身体の状態に近づくのです。
中には疲労状態が当たり前と考え、自分の動きに戸惑う選手もいるかもしれませんね。
完全休息が怖いのであれば、シューティングや簡単な動きの確認などを行うのがいいでしょう。
またはストレッチもいいですね。
ストレッチ、体のケア、休息を練習として取り組めるチームはいいチームと言えます。
何よりの疲労が抜けた後のパフォーマンスは思っているよりも高いのです。
1番のポイントはメンタルケア
コミュニケーションをとる事や休息する事も立派な練習だと思っていてもそれを阻むのがメンタルです。
- 練習しなきゃ…
- 最後だし無理しよう…
そんなイメージが強くなるとどうしても体を無理に動かしたくなります。ただそこは抑えるべきなのです。ここでメンタルが強く関わってくるわけですね。
休むことを練習と割り切れるか?
または割り切れる練習をしてこれたのか?もポイントとなります。
そしてそういった指導をしてこれたのか?
これも後からな話になってきますが、結局はここまでのプロセスが大きく関わってきます。
ただそれが出来ていなかった場合、そこは指導者の1番の腕の見せ所です。
休息を練習と自分が1番に理解でき、それを伝達することが出来るのか?
ある意味指導者が何よりの集大成なのかもしれません。
まとめ
ラスト一週間を追い込んでもケガのリスクが上がるだけで、劇的な上達は見込めませんし、それで勝てるならどのチームも勝ててしまいます。
では何をすべきかと言うと、コミュニケーションと休息を練習として取り入れることで体の疲労をとり、ケガのリスクを下げます。
大会直前にケガで大会に出れないなんてことになったら、大変ですからね。
この記事が大会前の皆さんの行動の参考になれば幸いです。
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