鼻血はスポーツ現場で比較的みられるケガになります。
みなさんは正しい対処方法や復帰の目安をご存知ですか?
「鼻をつまめばいい」は正解でしょうか?
今回はスポーツ現場での鼻血について原因から対処方法、復帰までの目安をまとめたのでご覧下さい。
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鼻の構造について
鼻血を説明するにあたって鼻の構造のポイントを簡単に説明していきたいと思います。
スポーツにおいて鼻は大切で、呼吸時の空気の通り道であることは多くの人が知っているかと思います。
しかしその構造は思ったよりも複雑で、一対の鼻腔(鼻の穴)と四対の副鼻腔(鼻の内側にある空洞)からなり、粘膜で覆われどこからでも出血するリスクがあります。
入り口は狭いですが、奥は意外と広いのも特徴です。
なので細かくどこが出血しているかと言うのは、実は現場では確認できないのが普通なのです。
しかしその中でも出血しやすいってポイントはありますので、理解することで対処につなげることができます。
鼻血が出やすい部分
上記の通り鼻の構造は思ったより複雑で、どこから出血するのかを製革にしることは難しいです。
しかしその中でも比較的出血しやすいのは両側の鼻の穴の仕切りの部分である【鼻中隔】が多く、特に前半分は血管が多くあるので、出血しやすいとされています。
この出血しやすい部分をキーゼルバッハと呼ばれています。
鼻血の原因
鼻血の原因と言うと、ぶつけたりなどの接触が頭に浮かびますが、実は様々な原因で起こります。また原因が1つとは限らず、接触以外での出血は気をつける必要があると言えます。
大きく3つに分類できるので、チェックして下さい。
全身的要因
全身的要因は鼻以外の問題であることが多いです。気をつけるべき鼻血と言えます。
循環器系(心疾患、高血圧)、出血性素因(白血病、血友病)、栄養障害(壊血病)など。
局所的要因
局所的要因は鼻自体に問題があるものを言います。
外傷、鼻炎・副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、腫瘍など
自発的要因
自発的要因は主に気圧や感情によるものが多いです。
気圧変動、感情激動など
接触によるものは下記の処置を行ってもらえばOKでしょう。
その他の鼻血については自然止血されても重大な疾患が隠されている事があるので、繰り返す場合は病院でみてもらいましょう。
鼻血の処置、対処方法
スポーツ現場での鼻血の処置の1歩目は出血部位と量を判断することです。
ただ部位は細かくはわからないので、鼻の手前の方か奥の方での出血かを判断します。穴に近いか、奥に近いかですね。
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頭を前に倒して鼻血が出てくれば前半部、咽に流れれば後半部の可能性が高くなります。
その中でも後半部の出血が多い場合は現場の応急処置では止血しない可能性が高いので、上半身を高くして座った状態で顔を横に向け、流れた血は飲み込まないようにして医療機関へかかったほうがいいでしょう。
よくありがちな上を向いて鼻をつまむは血が口へ下がってきてしまうので、基本的におすすめしません。
前半部の場合は清潔な脱脂綿を鼻に入れて止血をします。少量の場合は鼻を摘むだけでも血は止まるでしょう。
ちなみに現場のティッシュは清潔面で怪しいので、脱脂綿がおすすめです。
ティッシュだと取るときにくっついてしまい、患部を傷つけ手しまう恐れもありますしね。
↓止血には衛生面で脱脂綿の方がいい
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鼻血での現場復帰の目安
鼻血での現場復帰は原因によってちがってきます。
ぶつけたなどの外傷性以外のものは環境などの改善があってからの復帰が望ましいですね。もちろん専門医への相談も必要となります。基本的にはすぐの復帰はおすすめできません。
外傷性の場合、完全に止まってから復帰しましょう。再出血しやすいのと、出血したままだと呼吸が苦しくなり、プレーに影響が出るのでおすすめしません。
また外傷性で出血が多く、中々止まらない場合は骨折をしている可能性もあるので、そちらについては鼻骨骨折のページをご覧下さい。
→鼻骨骨折について。現場での処置や判断方法、治療や後遺症は?
スポーツ現場での鼻血のまとめ
以上でスポーツ現場での鼻血については終わりになります。
まとめるとその場で復帰できるのは鼻の穴に近い部分で、出血が止まった時のみです。それ以外は望ましくないとい言えますね。
鼻の後ろの出血は止まりにくいですし、出血が止まらない場合、
特に接触等がないのに、何度も出血を繰り返す場合は医療機関への受診をおすすめします。
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